
正社員とフリーターの違いを知りたいな。
両方のメリットとデメリットも知りたい。
そろそろ正社員に就職しないといけないのかなぁ…
今のところ問題ない感じだけど、このままじゃヤバいかなぁ…?
正社員になるにはどうしたらいいんだろう?
あと、できればフリーターのままで生きていく方法があれば知りたい。
こういった疑問や不安に応える記事です。
本記事でわかることは下記のとおり。
- 正社員とフリーターの違い、メリットとデメリットがわかる
- フリーターから正社員に就職するコツがわかる
- 正社員にならず生きていく方法がわかる
僕、佐藤誠一はこのブログや他の転職系サイトで、3000人以上の転職相談を受けてきました。
※全国職業相談センターというサイトで、相談対応もやってました。
ちなみに僕自身も、フリーターと正社員の両方の経験があります。

フリーターと正社員の違いを教えてください。
やっぱり、正社員にならないとマズいですか?
という相談は、かなり受けました。
結論、正社員に就職するのは必須じゃないです。
ただし、今のフリーターのまま生きていけるほど甘くない感じ。
現在の僕は在宅フリーランスのWebライターでして、フリーターでも正社員でもない生き方をしています。
この記事では、正社員とフリーターの違いを知った上で、正社員に就職するコツや、正社員にならずに生きていく方法を解説します。
今後の人生をどうするか、けっこう指標になるかと。
あなたも自由を奪われないまま、安心して楽しく生きていけますよ。
目次
正社員とフリーターの違い9選【比較してみよう】
結論、正社員とフリーターの違いは下記の9つです。
- 収入
- クビにしやすさ
- 福利厚生
- 休日の給料の有無
- 社会的信用
- 仕事の難易度
- 結婚のしやすさ
- 副業のしやすさ
- 辞めやすさ
1つずつ解説しますね。
①収入が違う【正社員とフリーターは年収は生涯賃金差がエグい】
正社員とフリーターの平均年収は、下記のとおりです。
- 正社員:538万円
- フリーター:179万円
参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」、国税庁「平成30年分民間給与実態統計調査」
年収が違う理由は、正社員には下記の3つがあるから。
- 昇給
- ボーナス
- 手当て(住宅手当、役職手当など)
という感じで、どうしても正社員の方が年収が高くなります。
下記の記事も参考になると思います。
世代別の年収の推移や生涯賃金
正社員とフリーターの世代別の平均年収は、下記のとおりです。
世代 | 正社員 | フリーター |
20~24歳 | 332万円 | 179万円 |
25~29歳 | 419万円 | 179万円 |
30~34歳 | 482万円 | 179万円 |
35~39歳 | 533万円 | 179万円 |
40~44歳 | 575万円 | 179万円 |
45~49歳 | 616万円 | 179万円 |
50~54歳 | 663万円 | 120万円 |
55~59歳 | 652万円 | 120万円 |
60~64歳 | 497万円 | 120万円 |
正社員は厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」を参考にしてます。
フリーターの年収は国税庁の「平成30年分民間給与実態統計調査」を参考にしてますが、フリーターは昇給がないのでずっと同じままで仮定してます。
50代から年収が下がりますが、これは選べるバイトが減るから。
上記をふまえて正社員とフリーターの生涯賃金を比較すると、下記のとおり。
- 正社員:約2億4000万円
- フリーター:約7000万円
生涯賃金は3倍以上も違います。
この辺は退職金の有無とかも関係してますね。
結論、正社員の方が稼げます。
【ただし】同一労働同一賃金で正社員の旨みが減った
2020年4月1日から「同一労働同一賃金」が始まり、正社員の旨味が減ってます。
「同一労働同一賃金」とは、正社員とアルバイトの待遇の差をなくす制度です。
今後は、下記のようになるかもしれず、正社員のメリットは減少しますね。
- 手当がなくなる
- ボーナスカット
②クビにしやすさが違う
フリーターは簡単にクビにできるけど、正社員は基本的にクビにできないから。
- アルバイト=非正規雇用
- 正社員=正規雇用
って感じでして、会社の経営が悪化すると、まずクビを切られるのはアルバイトです。
正社員って簡単にクビにできないので、ある程度は守られてるんですよね。
なので、フリーターの方が不安定です。
【でも】正社員もクビになる時代になった
コロナ不況の影響で、大企業でもリストラが進んでます。
一例をあげると下記のとおり。
- 東芝:子会社で770人リストラ
- レオパレス21:希望退職者を1000人規模で募集
- 三菱UFJ銀行:8000人クビ
結論、もう正社員=安定の時代は終わってます。
ただし、まずクビを切られるのはアルバイトからなので、フリーターはもっと不安定になったということですね。
③福利厚生の違い
原則的に、フリーターには福利厚生がないけど、正社員には福利厚生があります。
具体的には、正社員には下記がありますね。
- 健康保険
- 厚生年金
- 休暇制度(夏季休暇、育児休暇など)
健康保険と厚生年金は会社が半額出してくれるので、社員の負担は小さいです。
フリーターは国民健康保険も国民年金も全額負担なので、きついところ。
正社員とフリーターは将来もらえる年金が違う
しかも将来もらえる年金は、下記のようにけっこう違います。
- 正社員:約20万円/月
- フリーター:約6万円/月
6万円じゃ生活できないですよね。。。
しかも、フリーターの中には国民年金を払ってない人も多く、まったく年金をもらえない人もいるでしょう。
老後の生活の差は、けっこうエグいです。
老後破産するフリーター多数です。
④休日の給料の有無の違い
フリーターが休むと無給だけど、正社員は有給休暇なので休んでも給料が出ます。
例えば、フリーターが10日休んだら給料も10日分減りますが、正社員は減らないんです。
なので、正社員は体を壊して働けないときも、一応給料が出ます。
※さすがにずっとじゃないですけど。
この辺の守られてる感も、正社員とフリーターでけっこう違います。
⑤社会的信用の違い【ローンに差が出る】
フリーター=不安定という審査で、ローンを借りれません。
でも正社員なら、住宅ローンでもマイカーローンでも借りれます。
先ほど紹介した「クビにしやすさ」とも関係してるんですが、アルバイトは真っ先にクビを切られる対象なので、ローンはきついですね。
社会的信用は、正社員の方が上です。
⑥仕事の難易度の違い
仕事の難易度は、正社員の方が難しいですね。
正社員の方が責任が重いから。
反対に、フリーターは簡単な仕事しか任されないので、仕事の難易度は低いです。
また、正社員だと転勤とかもありますが、フリーターにはありません。
この辺も、正社員の仕事の責任の重さの象徴です。
正社員は転職しやすい
なぜなら、正社員は難しい仕事をしてるので、スキルが評価されて採用されやすいから。
フリーターは簡単な仕事しかしてないので、転職は不利です。
特に、フリーターのまま30歳を迎えてしまうと、正社員になるのは厳しいですね。
この辺は、フリーターは何歳までなら就職できる?【答え:29歳までだが裏技あり】にまとめてます。
⑦結婚のしやすさ
フリーターは結婚しにくいです。
理由はモテないから。
※きついこと言ってすみません。
フリーターは収入が低いので、結婚生活が難しいため、どうしても結婚と縁遠くなります。
ちなみに現代では、男性も女性に安定した収入を求める傾向なので、女性のフリーターもモテませんよ。
詳しくは、下記の2記事が参考になるかと。
⑧副業のしやすさの違い
結論、正社員は副業をしにくく、フリーターは副業しやすいです。
いまだに副業禁止の会社があり、正社員は副業を規制されてるから。
あと、正社員は自由時間が少ないので、副業できる時間をとりにくいです。
後述しますが、副業で手に職をつければ、正社員にならなくてもいいですよ。
参考:フリーターにおすすめの副業7選【正社員じゃなくても人生安泰です】
⑨辞めやすさの違い
フリーターはいつでも辞められるけど、正社員はなんだかんだで2ヶ月くらいかかります。
フリーター=非正規雇用なので、辞めるのが簡単なんですよね。
正社員=正規雇用なので、簡単に入社できない分、辞めるのも簡単じゃないです。
正社員とフリーターのメリットとデメリット【どっちがいいの】
いろいろお伝えしてきましたが、正社員とフリーターのメリットとデメリットをまとめておきます。
どっちもどっちなので、あなたの今後の人生に合う方を選べばOKですよ。
メリット | デメリット | |
正社員 | 収入が安定してる
クビになりにくい 福利厚生が充実してる 有給休暇がある ローンが通る スキルが身につく 転職しやすい 結婚できる |
終身雇用の崩壊でクビになることもある
同一労働同一賃金でメリットが減った 仕事の責任が重い 仕事が難しい 時間や休日の自由がきかない 副業しにくい 辞めにくい |
フリーター | 同一労働同一賃金で待遇が向上
仕事の責任が軽い 仕事が簡単 時間や休日の自由がきく 副業しやすい 辞めやすい |
収入が安定しない
クビになりやすい 福利厚生がない 有給休暇がない ローンを組めない スキルが身につかない 転職が不利 結婚できない 友達や親戚と会いづらい |
結論、正社員になった方がいいと思うなら、就活を始めましょう。
フリーターから正社員に就職する3つのコツ

ちなみに、フリーターから正社員に就職するには、どうしたらいいの?
フリーターだから、採用されるか不安だなぁ…
なんかコツとかあるのかな?
結論、下記の3つをやると、割と採用されやすいです。
- 採用されやすい職種に就職する
- 向いてる仕事を選ぶ
- アルバイト経験で活かせるスキルをアピール
1つずつ解説しますね。
①採用されやすい職種に就職する
そもそも採用されやすい職種なら、フリーターでも採用されるから。
具体的には、未経験者でもOKな求人ですね。
特におすすめの職種は、下記のとおり。
- プログラマー
- インフラエンジニア
- 営業
- CADオペレーター
- 宅地建物取引士
これら5つの共通点は「手に職がつくこと」です。
終身雇用も崩壊したので、手に職をつければフリーターだった人でも人生安泰です。
各職種の詳細は、手に職がつくおすすめの仕事7選【サラリーマン辞められます】をどうぞ。
【ただし】未経験OKの会社はブラック企業に注意
未経験OKの求人は、ブラック企業もあるので注意してください。
ようは、誰でもいいから採用してコキ使う気なんです。
ブラック企業を事前に避けるコツは、ホワイト企業の見分け方【35のチェックポイントを公開】にまとめてます。
②向いてる仕事を選ぶ
どうせ就職するなら、向いてる仕事を選びましょう。
向いてる仕事なら、飛び級で成長できるから。
今までフリーターだった分も、向いてる仕事なら数年で埋められますよ。

でも、自分に向いてる仕事なんてわからないよ…
という人は、向いてる仕事がわからない人へ【19タイプ別の向いてる仕事一覧】をどうぞ。
タイプ別に向いてる仕事を明記してるので、あなたに向いてる仕事がすぐにわかります。
③アルバイト経験で活かせるスキルをアピール
応募企業が喜びそうなアルバイト経験は、履歴書や面接でアピールしましょう。
即戦力に見えて、採用されやすくなるから。
例えば、下記みたいなケースは有効ですね。
- 販売のアルバイト→営業に就職:コミュニケーションスキルをアピール
- 事務のアルバイト→エンジニアに就職:PCスキルをアピール
- 工場のアルバイト→建設業に就職:体力をアピール
普通はアルバイト経験は履歴書に書かないんですが、あえて書いてアピールするのがコツです。
履歴書に書き切れないなら、職務経歴書に詳細を書いてもOKですよ。
応募する企業が欲しがりそうなエピソードを添えると、採用されやすいです。
不安ならフリーターに強い就職エージェントに相談する

でも、ずっとフリーターだったし、正社員の面接とか不安だなぁ…
面接で突っ込まれたら、言葉に詰まりそう…
結論、1人で就活が不安なら、フリーターに強い就職エージェントに相談しても良いかと。
彼らは、フリーター→正社員の就職のプロだから。
具体的には、ウズウズが良いかなと思います。
理由は下記の2つ。
- フリーター→正社員の就職成功率86%
- ブラック企業は紹介しない(定着率95%)
フリーター→正社員の就職に失敗しにくいので、とりあえず相談しといてもいいかと。
無料だし、紹介される求人を見てからサポートを利用するか決めてもOKですよ。
※メール1本で相談をやめられます。
ウズウズの評判は、ウズキャリの評判や口コミをご紹介【悪い評判がある理由も解説】にまとめてます。
正社員にならずに生きていく方法【フリーターの自由度より上】

ちなみに、できたら正社員にはなりたくないんだよね…
正社員にならないで生きていく方法があれば、知っておきたいな。
結論、フリーターをしながら、手に職をつければOKです。
手に職があれば、正社員じゃなくても食っていけるから。
事実、現在の僕は正社員でもフリーターでもなく、在宅フリーランスのWebライターです。
「Webライター」という手に職があるので、在宅でのんきに稼げてます。
※年収は750万円くらい。
手に職を身につければ生きていけるので、正社員にならなくてもいいですよ。
具体的に、これからも安定して食っていける「手に職」は、下記の6つかなと。
- プログラマー
- Webデザイナー
- 動画編集
- Webライター
- アフィリエイター
- Youtuber
この辺は、フリーターは何歳までなら就職できる?【答え:29歳までだが裏技あり】に詳細をまとめてます。
【コロナチャンス】フリーター+フリーランス最強説
前述のとおり、コロナ不況で多くの企業がリストラをやってます。
そうなると、もう今までの常識は通用しない時代。
「正社員になれば安泰」という時代は、もう終わってます。
個人的には、今の時代に合ってる生き方かは「フリーター+フリーランス」かなと。
アルバイトをしながら生活費を稼ぎつつ、空き時間で手に職をつければOK。
最終的には、フリーランスだけで食っていけます。
※僕もそんな感じで、Webライター1本で食えるようになりました。
フリーターは正社員より自由になる時間が多いから、手に職をつける時間が多くて、むしろフリーターの方が有利ですよ。
時代はどんどん変わるし、常識は壊れます。
2020年以降は「フリーター+フリーランス」もアリかなと思いますよ。
まとめ【正社員とフリーターの違いを理解しつつ、今後の人生を考えよう】
ということで、正社員とフリーターの違いを理解して、今後の人生の進路を考えてみましょう。
正社員とフリーターの違いは、下記のとおりです。
- 収入は正社員が上
- フリーターはクビにされやすい
- 福利厚生は正社員が上
- 正社員は休んでも給料が出る
- 正社員の方がローンを借りやすい
- 仕事の難易度は正社員の方が上、転職しやすい
- フリーターは結婚しにくい(モテないから)
- フリーターの方が副業しやすい
- 辞めやすさはフリーターが上
もし正社員になりたいなら、さっそく就活を始めましょう。
なぜなら、フリーター期間が長くなるほど、正社員の就職は不利だから。

どうしてずっとフリーターだったの?
という面接の質問は、なかなか怖いですよ。。。
就職は1歳でも若い方が有利だし、就活は3~6ヶ月くらいかかるので、その間に年齢が上がるとさらに不利になります。
結論、できることからでいいので、今日から動きましょう。
「明日でいいや」だと明日もやらないので、人生は変わりません。
就活のコツは、下記の3つです。
- 採用されやすい職種に就職する
- 向いてる仕事を選ぶ
- アルバイト経験で活かせるスキルをアピール
就活が不安なら、ウズウズなどフリーター→正社員の就職に強いエージェントに相談しつつ、紹介される求人を見つつ行動すればOK。
無料なので、相談してから利用するか決めてもいいくらいです。
※メール1本で相談をやめられます。
参考:ウズキャリの評判や口コミをご紹介【悪い評判がある理由も解説】
正社員になりたくないなら、手に職をつければOKです。
詳しくは、フリーターは何歳までなら就職できる?【答え:29歳までだが裏技あり】をどうぞ。
ということは、あとは行動あるのみ。
大まかに人生の方向性を決めたら、あとは行動しながら考えましょう。
考えてから行動してたら、あっという間に30歳を超えてしまいます。
今日から行動すれば、あなたは安心して楽しく生きれる人生になりますよ。
できることから、少しずつ始めてみましょう。