
ネットで調べると、「インフラエンジニアは楽」という声があるけど、どうして楽だと言われてるの?
中には「きつい」という人もいるし、どっちが正解?
未経験からインフラエンジニアに転職を考えてるけど、できれば楽であってほしいなぁ。
あと、プログラマーとどっちが楽なんだろう?
きついところも理解した上で、本当に転職するか検討したい。
楽な仕事はないことは承知してるけど、できるだけ楽に働けるインフラエンジニアの会社に転職する方法も知りたいな。
こういった疑問や不安に応える記事です。
この記事でわかることは下記のとおり。
- インフラエンジニアが楽だと言われる理由がわかる
- インフラエンジニアのきついところがわかる
- できるだけきつくないインフラエンジニア職に転職する方法がわかる
- インフラエンジニアは技術職なので楽さを求めて転職しない方がいい
僕、佐藤誠一は「全国職業相談センター」という相談窓口で、3000人以上の転職相談にのってきました。

インフラエンジニアって楽ですか?
という質問は、何件か受けたことがあります。
結論、インフラエンジニアは、他のITエンジニアより楽な部分があります。
ただし、仕事である以上はきつい部分もあるので、決して「楽チンな仕事」ではありません。
この記事では、インフラエンジニアの楽なところとキツいところを解説するので、本当に転職するか判断材料にしてください。
ぶっちゃけ、インフラエンジニアの楽さを決めてるのは、転職先の会社次第です。
できるだけキツくない環境で働ける会社に未経験で転職する方法もまとめたので、参考にどうぞ。
この記事を読むことで、今回の転職に失敗しないと思うので、最後まで読んでみてください。
目次
【そもそも】インフラエンジニアの仕事内容
基本情報として、インフラエンジニアの仕事内容を知っておきましょう。
主に下記のような仕事があります。
- ヘルプデスク:お客様の対応窓口(コールセンター業務)
- 監視業務:サーバーやネット回線が正常に動いているか監視
- 運用・保守:サーバーやネット回線を正常に動かす仕事
- 構築:サーバーやネット回線を作る仕事
- 設計:サーバーやネット回線を設計する仕事
詳しくは、インフラエンジニアの仕事内容【転職後の未来の姿まで解説します】にまとめたので参考にどうぞ。

まずは全体的な仕事内容を把握しましょう。
インフラエンジニアが楽だと言われる7つの理由

で、どうしてインフラエンジニアは楽だと言われてるの?
結論、下記の7つの理由で「楽」だと言われています。
- マニュアルがあるから
- ヒマな時間が多いから
- 残業が少ないから
- 勉強量が少なくて済むから
- 既存の機械を組み合わせるだけだから
- システム開発がないから
- 大規模案件が多く1人あたりの業務量が少ないから
1つずつ解説します。
①マニュアルがあるから
ありがたいことに、インフラエンジニアの仕事にはマニュアルがあります。
扱うのがITインフラなので、独自性とかいらないから。
マニュアル通りに操作するだけなので、けっこう楽と言われてます。

未経験からインフラエンジニアになる人にとっては、心理的ハードルが下がりますよね。
②ヒマな時間が多いから
インフラエンジニアは、割とヒマな時間も多いです。
なぜなら、サーバーやネット回線が正常に稼働してれば、やることがないから。
なので、下記のように勤務時間を過ごす人もいますよ。
- 資格の勉強
- 読書
- Youtubeを見る
特に夜勤は何もないとかなりヒマです。
仮眠をとる人もいるくらいですよ。
夜勤については、インフラエンジニアの夜勤の仕事内容【夜勤なしで働く2つの方法】にまとめてます。

ただし、トラブルが発生したときは忙しいです。
③残業が少ないから
インフラエンジニアは残業も少ないです。
なぜなら、シフトで働くから。
ITインフラは24時間稼働しているため、シフトで仕事を回していくイメージです。
前述のとおりマニュアルもあるので、退勤時間になったら後任者に引き継いで帰れます。

ワークライフバランスを重視したい人には良いかと。
④勉強量が少なくて済むから
他のITエンジニアに比べると、インフラエンジニアは勉強することが少ないです。
なぜなら、ITインフラはある程度パターンが決まってるから。
そもそもITインフラの技術がコロコロ変わってしまうと、繋がらないリスクが発生します。
ITインフラは「つながること」が最重要なので、割と昔から技術は変わっていません。
なので、基礎を学んだらずっとそれを使う感じですね。
ちなみに、インフラエンジニアが勉強することは、インフラエンジニアに必要な11のスキル【スキルの身につけ方も解説】に詳しくまとめてます。

プログラマーは次々に新しい言語や技術が出てくるため、必死についていかないといけません。
今後はクラウド系の勉強が必要
ただし、近年は従来型のサーバーから、クラウドサーバーに移行している時代。
結論、いずれはクラウド系の勉強もしていきましょう。
楽とはいっても技術職なので、必要な知識はきちんと勉強する必要があります。
クラウドサーバーについては、インフラエンジニアの将来性【AIに仕事を奪われるけど問題なしです】に詳しくまとめてます。

従来型のサーバーもまだまだ需要があるので、いきなり仕事がなくなることは考えにくいです。
⑤既存の機械を組み合わせるだけだから
インフラエンジニアは既存の機械を組み合わせるだけなので、他のITエンジニアより楽と言われています。
具体的には、下記のような機械を組み合わせてつなぎます。
- サーバー:メールサーバーやWebサーバーなどの機器
- ルータ:ネットワークをつなぐ機器
- スイッチ:データの転送経路を作る機器
- ストレージ:データを保存する機器(ハードディスクなど)
- ロードバランサー:複数のサーバーへの通信負荷を分散する機器
- ファイアウォール:アクセス制限をする機器
この辺はいずれ覚えればいいので、現段階では知らなくてもOK。
知りたい人は、インフラエンジニアの構築の仕事内容【運用保守→構築にいく5つの方法】に詳しくまとめたのでどうぞ。

設計図に沿って組み立てていく感じでして、プラモデルと似てます。
⑥システム開発がないから
インフラエンジニアは、ゼロからシステム開発をしないので楽と言われてます。
前述のとおり、既存の機械を組み合わせる仕事なので、0→1を生み出す必要がありません。
反対に、プログラマーはゼロからシステムを作るので、けっこう大変な仕事です。
インフラエンジニアとプログラマーで迷ってる人は、インフラエンジニアとプログラマーどっちに転職するか【違いを解説】を参考にどうぞ。

安定して稼ぎたい人はインフラエンジニアがおすすめ。
ノマド生活とかをしたいなら、Web系のプログラマーがおすすめです。
⑦大規模案件が多く1人あたりの業務量が少ないから
そもそもインフラエンジニアの仕事は、大手企業の自社サーバー案件が多いです。
自社サーバーを必要とするのは、大手企業がメインだから。
大手の大規模案件はチームで稼働するため、1人あたりの業務量が少ない傾向です。
※もちろん現場によりますが。
現場にはチームリーダーがいるため、初心者のうちはわからないことを聞けるので、スタートしやすいと思います。

大手は資金力があって人件費をかけられるので、たくさんの人数で現場に入れることが多いです。
割と楽なのにスキルアップすると年収は高い
お伝えしてきたとおり、インフラエンジニアは他のITエンジニアより楽な部分があるのに、スキルアップするときちんと稼げます。
- インフラエンジニアの平均年収:500万円
- プログラマーの平均年収:450万円
稼げる理由は、ITインフラを扱ってるから。
もはや「インターネットがない生活」など考えられないですよね。
電気・ガス・水道と同じインフラを扱う仕事なので、安定して需要があり、きちんと稼げます。
インフラエンジニアの年収については、インフラエンジニアの平均年収は500万円【未経験から最短で稼ぐコツ】に詳しくまとめてます。

安定して稼ぎたい人は、インフラエンジニアで良いと思います。
インフラエンジニアはやりがいがあって楽しい仕事
インフラエンジニアは他のITエンジニアより楽な部分があるだけでなく、やりがいがあって楽しい仕事です。
※なんか良いことばっかりで申し訳ないですが。
具体的なやりがいは下記のとおり。
- 資格がありスキルアップを実感しやすい
- キャリアアップしていくほど仕事が面白くなる
- 将来性がある【オワコンではない】
- クライアントと良い関係を築きやすい
- トラブルを解消できたときがうれしい
- 社会貢献度が大きい仕事
- 手に職がつく【転職も有利】
詳しくは、インフラエンジニアのやりがいや魅力11選【未経験で転職する3つの手順】で解説してます。

仕事にやりがいや楽しさを求める人は、インフラエンジニアも検討してみてください。
インフラエンジニアのきついところ5選【デメリットも知ろう】

なんか良いことばっかりで、かえって不安になってきた…
インフラエンジニアのきついところも知ってから検討したい。
結論、もちろんインフラエンジニアにもきついところがあります。
あくまで「他のITエンジニアより楽な部分がある」というだけなので、仕事自体にはきつい部分があるから。
具体的には下記の5つです。
- 夜勤がある
- 連休が仕事になることアリ
- 急な障害対応で休日出勤アリ
- サーバールームが寒い
- 継続的に勉強が必要
この辺の詳細は、インフラエンジニアのきついところ5選【ただし人生は安定します】に詳しくまとめてます。

きつい部分も知ってから、慎重に検討してください。
インフラエンジニアのつまらないところ7選
ちなみに、インフラエンジニアの仕事で「つまらない」と言われてるのは下記の7つです。
- 仕事が地味【単調なマニュアル作業が多い】
- クリエイティブな感じがしない
- ほめられることが少ない【繋がって当たり前】
- ヘルプデスクがつまらない
- 監視業務がつまらない
- 運用・保守がつまらない
- 夜勤がヒマ
こちらは、インフラエンジニアがつまらないと言われる7つの理由【結論:人次第】を参考にどうぞ。

個人差はありますが「つまらない」という人もいるので、その理由も知ってから検討しましょう。
インフラエンジニアの楽さを決めるのは転職先次第

う~ん、どうしよう迷うなぁ…
世の中、楽な仕事はないことは承知してるけど、できるだけ楽に働けるインフラエンジニアの会社に転職する方法を知りたいな。
結論、インフラエンジニア業務の楽さを決めるのは、転職先の会社次第です。
※当たり前ですが。
- ホワイト企業に転職:楽な部分もある
- ブラック企業に転職:激務できつい
って感じなので、どうせならホワイト企業への転職を目指しましょう。
大手はホワイト企業が多い
なぜなら、資金力があるので人が多いから。
人が多い=1人あたりの業務量が減るので、ブラック化しにくいです。
中小のインフラエンジニア系の企業は、たしかにブラックもあるので要注意。
この辺は、インフラエンジニアがホワイト企業で働ける5つの理由【求人の探し方】に詳しくまとめてます。

大手=ホワイトとは限りませんが、確率的にホワイト企業が多いです。
未経験者がホワイトな大手に転職するコツ

未経験者でも大手のホワイト企業に転職できるの?
なんか競争が激しそう…
当然ながら、大手ホワイト企業ほど採用倍率が高いです。
人気がありますからね。
特に未経験者だと不利です。
でも、安心してください。
未経験者でも大手ホワイト企業に転職するコツは、転職前に「CCNA」という資格を取ってしまうことです。
CCNAは「インフラエンジニアの基礎をわかってる人」を証明できる資格なので、未経験でも大手ホワイト企業に転職できる可能性がグッと上がります。
他にも、転職前にCCNAを取得するメリットは下記のとおり。
- 未経験者でも年収が高い(年収300万~350万円スタート、CCNAなしだと250万円くらい)
- 資格手当をもらえる
- 夜勤をしなくていい会社がある
- ヘルプデスク業務(コールセンター)を飛ばして、監視業務から入れる会社もある

転職前にインフラエンジニアの基礎も学べるので、先に取っておいた方がいいかと。
「インフラエンジニアの仕事をおもしろいと思えるか」もわかるので、転職前に勉強するのがおすすめです。
転職前にCCNAを取得する方法

その「CCNA」って、どうやって取るの?
勉強方法は?
CCNAを取得するための勉強方法は、下記の2つがあります。
- 独学
- 資格スクール
勉強が得意な人は独学で十分。
下記のような本を買って、勉強してみましょう。
勉強が苦手な人は、資格スクールが無難です。
なぜなら、担当講師がついて挫折を防げるから。
下記のとおりでして、安易に独学して挫折すると、人生の損失がデカすぎます。
- (仮)今の年収:300万円
- インフラエンジニアの平均年収:500万円
- 年収差:200万円
- 10年後の収入差:2000万円
- 30年後の収入差:6000万円
安易に独学を選ぶと、数千万円単位で損することも。

結論、勉強が苦手な人は資格スクールも検討するといいと思います。
【格安】おすすめのCCNAスクール

でも、資格スクールってけっこう高いんでしょ…?
最近は格安のCCNAスクールもあるので、あまりお金をかけずにCCNAを取得できます。
例えば、ウズウズカレッジというスクールは、CCNAのスクールではおそらく最安値でしょう。
サブスクで月33000円で、早い人だと1ヶ月でCCNAを取得しています。
なので、1ヶ月分の33000円で卒業することも可能。
実際は3ヶ月くらい学ぶ人が多いですが、それでも他のスクールよりかなり安いです。
※他のスクールは30万〜60万円くらい。
転職サポートもあるので、3ヶ月もあれば投資回収できますよ。
- 1ヶ月目:CCNA取得
- 2ヶ月目:インフラエンジニアに転職
- 3ヶ月目:初回の給料振込(20万円くらい)←ここで投資回収
ちなみに、ウズウズカレッジの強みは下記の6つです。
- 受講料が安い(サブスクで月33000円。最低継続期間の縛りナシ)
- 転職サポートも受けられる(転職成功率95%)
- ホワイト企業に転職できる(転職後の定着率97%)
- CCNAの合格率90%以上
- 完全オンラインで学習できる
- 卒業後も技術的な質問ができる
ウズウズカレッジは無料オンライン説明会があるので、話を聞きながら考えるといいと思います。
話を聞いて良さげだったら、CCNAの勉強を検討すればOKです。

考えても答えは出ないので、行動しながら考えていきましょう。
インフラエンジニアは技術職なので楽さを求めて転職しない方がいい
インフラエンジニアの楽さを伝えてきましたが、「楽さ」を求めて転職しない方がいいですよ。
技術職なので、決して楽な仕事じゃないから。
くどいですが、あくまで「他のITエンジニアと比べると楽な部分もある」というだけです。
- 継続的にITインフラの勉強が必要
- いずれはプログラミングも勉強した方がいい
- クラウドサーバーも勉強した方がいい
って感じでして、楽してインフラエンジニアのキャリアアップはできません。

手に職をつける仕事なので、継続的な努力はしましょうね。
努力を楽しいと思えるかは「あなたがインフラエンジニアに向いてるか」にかかっている

う~ん、そうだよね、どんな仕事でも努力は必要だよね。
インフラエンジニアで努力することを楽しめるかなぁ?
苦痛だったらイヤだなぁ…
結論、この辺は「あなたがインフラエンジニアに向いてるか」にかかってます。
向いてないなら、どんなことも苦痛だから。
なので、転職前にあなたがインフラエンジニアに向いてるか適職診断してみましょう。
詳しくは、インフラエンジニアに向いている人の11の特徴【適性検査してみよう】をどうぞ。
インフラエンジニアに向いてる人の特徴を11個あげており、6つ以上に当てはまれば向いてると思います。

今回の転職に後悔しないためにも、まずは適職診断しておきましょう。
まとめ【インフラエンジニアは他のITエンジニアより楽な部分がある】
最後にもう一度、インフラエンジニアが楽だと言われる理由をまとめておきます。
- マニュアルがあるから
- ヒマな時間が多いから
- 残業が少ないから
- 勉強量が少なくて済むから
- 既存の機械を組み合わせるだけだから
- システム開発がないから
- 大規模案件が多く1人あたりの業務量が少ないから
あとは今日から行動あるのみです。
インフラエンジニアに転職を考えるなら、できることから行動してみましょう。
行動しないと何も始まらないので。
考えてるうちに歳をとってしまうので、どんどん転職が不利になりますよ。
当たり前ですが、好条件の求人から埋まっていくので、残るのはブラック企業ばかりです。
「う~ん」と考えてても答えは出ないので、行動しながら考えるのがコツです。
「明日でいいや」の明日は、たぶんこないかと。
具体的には、まずCCNAの勉強から始めればOKです。
とはいえ、いきなり勉強するのも腰が重いと思うので、ウズウズカレッジの無料オンライン説明会を利用して、話を聞きながら考えていけばいいと思います。
話を聞いて面白そうなら、CCNAの勉強を検討していきましょう。
あとは行動あるのみ。
今日から一歩を踏み出してみてください。
あなたの今回の転職の参考になればうれしいです( ̄^ ̄)ゞ