
司書の仕事がきついか知りたい。
本を読むのが好きで、ちょっと司書さんに憧れてたんだよね。
実際、どんな仕事をするんだろう?
あんまりきついと、やってく自信がない…
私でもできるかなぁ?
そもそも、司書の仕事はどんな人が向いてるの?
といった疑問に答えます。
この記事からわかることは、下記のとおり。
- 司書の仕事のきついところがわかる
- あなたが司書の仕事に向いてるか診断できる
- 司書以外で向いてる仕事を見つける方法がわかる
このサイトを運営してる、佐藤誠一です。
僕は、自分が運営する就職・転職系サイトから、今まで3000人以上の職業相談に無料でのってきました。
実際に司書の仕事をしてる人から、

司書の仕事がかなりキツいです…
という相談も多かったです。
結論、司書の仕事は超きついです。
この記事は、現場で働いてる人の声をまとめたので、かなり信ぴょう性があるかと。
それに、そもそも司書の正社員求人は少ないです。
募集が出ても求人倍率が高いので、採用されるのは難しいかと。
司書として働くのは困難だらけなので、心してかかりましょう。
目次
司書の仕事のきついところ5選
司書の仕事のきついところは、下記のとおり。
- 利用者への対応
- 本の管理が大変
- 腰痛になる
- 興味がない分野の勉強しておかないといけない
- 給料が低すぎる
僕が実際に相談を受けた内容です。
それぞれ解説しますね。
①利用者への対応
司書の仕事は、利用者への対応がかなり大変です。
なぜなら、いろんな人が来るから。
- 読みたい本を他の人が借りてて、もう1冊買えと文句を言う人
- 何のヒントも出さずに本を探せと言う人
- 注意しても大声で話す人
- 無断で本を持ち出す人
- 借りた本を返さない人
など、結構クセのある人が多いイメージ。
また、図書館はホームレスのたまり場になってしまう場合もあります。
無料施設で、誰でも入れるので(^^;
ヘタに対応すると「差別だ!」と怒られるので、慎重に対処しないといけません。
②本の管理が大変
本の管理もかなりキツいです。
司書の仕事は、本の貸し出しと返却だけじゃありません。
- 図書館に置く本を選ぶ
- 本にバーコードや内容を識別するラベルを貼る
- 本の情報をパソコンに登録
- 本に汚れ防止のカバーを貼る
- 返却された本のチェック
- 返却された本を元の位置に戻す
- 正しい位置に本があるか定期的にチェック
など、結構やることが多いんですよね。
しかも、手作業で行うので大量に本が来ると地獄です。
③腰痛になる
司書は腰痛になります。
重たい本を扱う仕事だから。
返却された本を戻したり、本棚の整理などでぎっくり腰になる人も多いですね。
腰が痛くても、片付けなきゃいけない本がどんどん来るからキツいですよ。
④興味がない分野の勉強もしておかないといけない
司書なら、本のことは何でも知ってて当然と思われてるから。
図書館には、自分が興味のない分野の本を探しに来る人もいます。
その人から本のことを聞かれたとき、すぐ対応できないとクレームになることも。
好きな本だけじゃなく、苦手な本でも基礎知識くらいは知っておかないとダメですね。
⑤給料が低すぎる
求人が少なく採用倍率も高い割に、司書の仕事は給料が低いです。
残業代も出ないので、仕事が終わらなければサービス残業確定。
最近は業務の委託化が進んでいて、公務員でも非正規だったり、派遣社員が司書として働いてることも。
※結論、ほとんどの司書さんが非正規です。
非正規雇用だとボーナスなし、退職金なしで手取り15万円くらい。
ぶっちゃけ安すぎます。
司書だけじゃ生活できないので、ダブルワークしてる人も結構多いですね。
司書の勤務先
ちなみに、司書の勤務先は主に下記の5つ。
- 公共図書館
- 学校図書館
- 大学図書館
- 国立図書館
- 専門図書館
それぞれの図書館の特徴を解説しますね。
①公共図書館
地方公共団体が設置する「公立図書館」と、民間団体や個人が設置する「私立図書館」を総称して「公共図書館」と呼びます。
街にある、誰でも無料で利用できる図書館です。
子どもの頃、夏休みに涼みに行ったりしませんでしたか?アレです。
本の貸し出し、イベント開催、本の宅配サービス、カフェ併設型など、図書館によって特徴が違います。
公共図書館に勤めると公務員扱いになりますが、必ずしも公務員試験を受けるとは限りません。
図書館によって違うので、確認しておきましょう。
ちなみに、公共図書館のデメリットは下記のとおり。
- クレームが多い
- 開館時間が長い
- 図書館によっては分業制になっていて、担当以外の仕事はできない場合がある
- 求人がほぼない
図書館だけど、接客業でもあります。
②学校図書館
その名の通り、学校にある図書館です。
子ども達に本の楽しみを知ってもらうと同時に、必要な情報を手に入れる力を身につける手助けをします。
図書館の仕事を行うのは司書教諭ですが、学校によっては専任がいない場合があります。
その場合、司書教諭の資格を持ってる教職員が司書の仕事を兼任することに。
ぶっちゃけ大変です。
学校図書館のデメリットは、下記のとおり。
- 1人で仕事をする可能性が高いので、他の職員の輪に入りにくい
- 仕事の相談ができない
他に悩みを共有できる人がいないのは、結構ツラいですよ。
③大学図書館
こちらは、大学内にある図書館のことです。
本の貸し出しだけでなく、学生や教職員の研究に必要な資料などを保存して提供します。
最近は、地域住民へ図書館を解放するところもありますね。
大学図書館のデメリットは、下記のとおり。
- 小さな大学だと人が少なくて大変
- 様々な言語スキルが必要
- 雇用期間が短い
大学図書館は1年で契約終了といったスポット採用や、更新上限が4回までなど決まってるところもあるので要注意。
④国立図書館(国立国会図書館)
国が設置する図書館を「国立図書館」と呼びます。
国内で出版・流通したすべての本の収集と保存をする、日本唯一の法定納本図書館です。
貴重な資料を一般に公開することもあります。
国立図書館のデメリットは、下記のとおり。
- 倍率がめちゃくちゃ高い(数十倍~数百倍)
- 国会議員の要望に沿って行う調査は難しい
- 常に勉強しなければいけない
とにかく採用倍率が高いので、就職はほぼ無理です。
⑤専門図書館
専門的な情報を集めた図書館を「専門図書館」と呼びます。
- 厚生労働省図書館
- JICA図書館
- 点字図書館
- 国立新美術館アートライブラリー
- 江戸東京博物館図書室
- 国立アイヌ民族博物館ライブラリ
- 鉄道博物館図書室
など、全国に様々な図書館があります。
専門図書館のデメリットは、下記のとおり。
- スペースの小さい場所が多いわりに、求められる情報の質は高い
- 専門分野の深い知識が必要
専門的な知識が不可欠なので、働く限り一生勉強しなきゃいけません。
「本が好き」だけで司書になるのはNG
本が好きなだけで司書の仕事をするのは、絶対にやめた方がいいです。
「本が好き=本の仕事が向いてる」とは限らないから。
仕事は仕事、趣味は趣味の方が幸せな場合もあります。
そんなに本が好きなら、趣味にとどめておくのも1つの手ですよ。
司書の仕事の良いところ
司書の仕事のきついところばかり書きましたが、もちろん良いところもあります。
司書の仕事の良いところは、下記の4つ。
- 静かな環境で働ける
- 自分が選んだ本を読んでもらえる
- 本に囲まれながら仕事ができる
- スタッフが少ないと、自分の好きな空間作りができる
何となく想像はつくと思いますが、こんな感じです。
きついところと良いところを両方知った上で、慎重に検討しましょう。
司書の仕事内容
司書の仕事内容は、下記のとおり。
- 貸出や返却などのカウンター業務
- 配架
- 図書館に置く本を選ぶ
- 本の発注・受入
- イベントの企画・開催
- 新刊案内などのチラシ作成
- 企画展示
本の貸し出しや返却するだけが、司書の仕事ではありません。
意外と地味な作業も多く、黙々と作業する感じですね。
司書の仕事に必要な資格
司書になるには、司書か司書補どちらかの資格が必要です。
それぞれの資格の取得方法は、下記のとおり。
司書 |
|
司書補 | 司書補の講習を修了する |
あなたが司書の仕事に向いてるか診断

司書の仕事のきついところはわかった。
ところで、どんな人が司書に向いてるのかなぁ?
という人は、下記の診断をしてみましょう。
10個以上当てはまれば、司書に向いてます。
- 読書が好き
- どんなジャンルの本でも読む
- 人と話すのが好き
- ヒアリングが得意
- 子どもが好き
- 多趣味
- 高所恐怖症ではない
- 好奇心旺盛
- 整理整頓が得意
- 体力に自信がある
- 腰痛持ちではない
- ホコリアレルギーを持っていない
- 手が荒れにくい
- 人に注意できる
- 基本的なパソコン操作ができる
- 地道な作業が得意
- 記憶力がいい
- 計画的に行動できる
- 嫌なことがあっても次の日には忘れられる
あなたは、いくつ当てはまりましたか?
司書の仕事に向いてる人は挑戦してOK
診断の結果、司書の仕事に向いてた人はぜひやってみましょう。
ネットなどから求人を探せます。
また、採用枠が図書館司書なのか一般職の公務員なのかも要チェックです。
一般職採用だと、司書資格があっても図書館に配属されない場合があるので。
前述したとおり、正社員採用は少ないので注意してください。
司書の仕事に向いてない人は他の仕事を探そう
反対に、司書の仕事に向いてなかった人は他の仕事を探しましょう。
向いてない仕事は、絶対に続かないから。
他にも仕事はたくさんあるので、あなたに向いてる仕事があるはず。
自分に向いてる仕事なら、長く続けられますよ。
【おまけ】司書に似てる他の仕事
ちなみに、司書に似てる仕事が他にもあります。
- 本屋
- 出版社
- 作家
作家とかは、Kindleで普通に出版できますよ。
本に関わる仕事は司書だけじゃないので、少し視野を広げてみましょう。
参考:簡単すぎる!Kindle出版の方法(Amazonで電子書籍を出版する方法)
司書以外で向いてる仕事を見つける方法

診断してみたけど、司書に向いてなかった…
でも、他にどんな仕事が向いてるかわからないよ…
という人は、向いてる仕事がわからない人へ【19タイプ別の向いてる仕事一覧】を参考にしてください。
タイプ別に向いてる仕事を解説してるので、すぐに適職がわかりますよ。
あなたに合った会社を見つける方法

向いてる仕事だけじゃなくて、自分に合った会社も知りたいんだけど。
という人は、転職エージェントに相談すればいいかと。
プロのキャリアカウンセラーが、あなたに合った会社を紹介してくれますよ。
無料なので、とりあえず相談してみるだけでもOK。
紹介される求人をみてから、利用するか決めても大丈夫。
※メール1本ですぐ相談をやめられます。
転職エージェントは会社で選ぶというより、あなたと担当者さんとの相性が良いかが重要。
なので、とりあえず3社くらいは登録しておきましょう。
その中で「この担当者さん、なんかいい!」ってなれば、その会社で話を進めればいいと思います。

でも、転職エージェントが多すぎてどこに相談したらいいか分からないよ…
という人は、20代におすすめの転職エージェント3選【転職に失敗しない利用方法】を参考にどうぞ。
まとめ【司書の仕事は地味にきつい。くれぐれも慎重に】
最後にもう一度、司書の仕事のきついところをまとめておきます。
- 利用者への対応
- 本の管理が大変
- 腰痛になる
- 興味がない分野の勉強しておかないといけない
- 給料が低すぎる
また、司書の仕事に向いてる人の特徴は、下記の19個。
10個以上当てはまれば、向いてると思います。
- 読書が好き
- どんなジャンルの本でも読む
- 人と話すのが好き
- ヒアリングが得意
- 子どもが好き
- 多趣味
- 高所恐怖症ではない
- 好奇心旺盛
- 整理整頓が得意
- 体力に自信がある
- 腰痛持ちではない
- ホコリアレルギーを持っていない
- 手が荒れにくい
- 人に注意できる
- 基本的なパソコン操作ができる
- 地道な作業が得意
- 記憶力がいい
- 計画的に行動できる
- 嫌なことがあっても次の日には忘れられる
向いてなかった人は、他の仕事を探しましょう。
あなたに向いてる仕事は、向いてる仕事がわからない人へ【19タイプ別の向いてる仕事一覧】でわかります。
また、自分に合った会社も知りたいなら、転職エージェントに相談するのがいいかと。
とりあえず3社くらい登録しておいて、相性の良い担当者さんを探しましょう。
参考:20代におすすめの転職エージェント3選【転職に失敗しない利用方法】
司書の仕事は、地味にきついです。
求人も少ないので、努力だけでなれる仕事ではありません。
もし本気で司書を目指すなら、この記事を参考に慎重に検討しましょう。