オリエンタルランドの中途採用の転職の難易度や年収情報をご紹介します。
オリエンタルランドは「東京ディズニーランド」や「東京ディズニーシー」やホテル業などを千葉県浦安市で運営している企業です。
2020年には「美女と野獣」をテーマにした新エリアがオープンする予定で、新エリアができることで新たな人材の獲得が予測されます。
大阪のUSJの年間来場者数は約1460万人に対して、東京ディズニーリゾートの年間来場者数は3010万人と、USJの倍以上の集客を誇ります。
オリエンタルランドは正確に言うと、アメリカのウォルト・ディズニー・カンパニーとフランチャイズ契約を結んでディズニーランド・シーを運営しています。
就職先・転職先としても大変人気で、採用倍率はかなり高いです。
それでは、人気の転職先であるオリエンタルランドについて、さっそく見ていきましょう(^^)
目次
オリエンタルランドの中途採用の転職難易度は超高難易度
オリエンタルランドについて研究した結果、中途採用の転職の難易度は超高難易度と言わざるを得ません。
参考値として、オリエンタルランドの大卒の新卒の採用倍率は約200倍です。
採用倍率200倍というと、高倍率で有名なテレビ局などと同水準の採用倍率です。
※参考:テレビ東京の採用倍率225倍
ちなみに、オリエンタルランドは、大卒の新卒を毎年20人前後しか採用しません。
中途採用の正社員募集も採用人数は少ないため、中途採用も新卒同様の狭き門です。
中途採用の条件はもちろん「即戦力人材」ですが、どれだけ豊富な実務経験があっても中途採用の応募者が殺到するため、かなり転職の難易度は高いです。
オリエンタルランドの会社概要
オリエンタルランドについてご紹介します。
オリエンタルランドは京成電鉄の子会社です。
ディズニーリゾートに行くときにモノレール(リゾートライナー)に乗りますよね?
リゾートライナーは京成電鉄です。
もともとは、京成電鉄と三井不動産が浦安沖を埋め立てて大規模なレジャー施設「オリエンタルランド」を建設する予定でした。
レジャー施設「オリエンタルランド」にはバラ園を造る計画でした。
京成グループとオリエンタルランドの社長であった川崎氏がアメリカにバラの買い付けに行った際に、アメリカのディズニーランドを訪れたことで「オリエンタルランドは日本にディズニーランドを誘致する!」となったのです。
そして、1983年4月15日に「東京ディズニーランド」がオープンし、現在に至っています。
現在の企業規模は、
- 資本金:632億112万7000円
- 正社員数:3317名
- 準社員:19006名
- 売上高:4792億8000万円
- 営業利益 1102億8500万円
- 経常利益 1116億6000万円
- 当期純利益 811億9100万円
の大企業へと成長しています。
事業内容は大きく分けると、
- テーマパーク事業(ディズニーランド、ディズニーシー)
- ホテル事業(グループ会社の株式会社ミリアルリゾートホテルズがディズニーアンバサダーホテルやホテルミラコスタを運営)
- 複合商業施設事業:株式会社イクスピアリが運営する「イクスピアリ」
- モノレール事業:株式会社舞浜リゾートラインが運営するモノレール「リゾートライン」
などがあります。
参考:オリエンタルランド「会社概要」
オリエンタルランドのその他の企業情報は、
- 従業員の平均年齢:41.5歳
- 男性従業員の平均年齢:43.9歳
- 女性従業員の平均年齢:38歳
- 平均勤続年数:16.3年
- 男性従業員の平均勤続年数:18.5年
- 女性従業員の平均勤続年数:13.2年
- 離職率:不明
- 3年後離職率:2.6%
- 年間の平均有給休暇取得日数:16.3日
- 月の平均残業時間:16.8時間
となっています。
離職率が低いのは大きな特徴です。
やはり人気の企業ですし、やりがいを持って働いている人が多いことから、離職率は低いですね。
また、オリエンタルランドの有給休暇は年20日なのですが、20日中16.3日取得できているため、有給消化率が高いのも特徴です。
参考:就職四季報
※本気で企業分析するなら、就職四季報は買っておきましょうね。
オリエンタルランドの社風
オリエンタルランドはディズニーリゾートを運営しているだけあって、ゲストに心の底から楽しんでもらえる工夫を繰り返す社風があります。
従業員には徹底したディズニーマインドが研修されていて「キャスト1人1人の印象もお客様に残るんだ」という緊張感で仕事をしています。
「人を楽しませる社風」と言っても良いでしょう。
ただし、あくまでもアメリカのウォルト・ディズニー・カンパニーとフランチャイズ契約を結んでいる以上、コンプライアンスにはかなり厳しい企業です。
ディズニーのイメージにないようなことを勝手にしてはいけませんし、フランチャイズのため独自性よりもマニュアルが重視されます。
キャストさんは現場でとっさの判断も必要になりますが、基本的にはマニュアルに従って働くと思ってください。
また、オリエンタルランドの仕事は「チームワーク」が大切です。
個人戦で何かを達成するというよりは、みんなで作り上げていく仕事です。
また、ディズニーランドやシーに細かな気配りやサプライズがたくさんあるように、オリエンタルランドはゲストに楽しんでもらうために「細かいところにこだわる会社」でもあります。
ゲストのためなら事業部を超えて徹底的に議論・改善していきます。
決して妥協はなく、従業員1人1人にかかるプレッシャーも大きくなります。
※プレッシャーが大きい分、やりがいも大きくなるわけですが。
ディズニーをやっていますが、オリエンタルランド自体は日本企業の色が強い会社です。
教育制度・評価制度・キャリアアップ
オリエンタルランドは、ディズニーのイメージを壊してはいけない使命もあるため、研修は重点的に行われます。
それぞれの職種ごとに必要なスキルを修得するための研修が体系化されています。
上司に将来のビジョンを伝えると、ビジョンに合う研修を上司が教えてくれます。
評価制度ですが、以前は年功序列の色が強かったですが、だんだんと成果主義になってきています。
いかに会社の業績に貢献するかが評価対象となっています。
また、昇格試験があるので、昇格試験で良い成績だと評価と役職が上がります。
ただ、前述のとおり日本企業的な側面もまだ残っており、上司によって評価が異なることもあります。
なかなか評価してくれない上司に当たってしまうと、なかなか評価が上がらないこともあります。
成果主義の比率は今後増えていくでしょうが、まだまだ日本企業体質は残っているようですね。
キャリアアップについては、今後の働き方について上司と定期的に話すチャンスがあり、今後のビジョンに合わせた仕事を積極的にさせようとしています。
※もちろん、希望が叶わないこともありますが。
自分の今後のビジョンによっては、部署移動の可能性もあります。
「自分はこんなことをやりたい!」という人ほど、チャンスが広がる会社でもあります。
ワークライフバランス
オリエンタルランドのワークライフバランスは、本社勤務の日勤と、パーク内の現場仕事で大きく異なります。
日勤の本社勤務の人は、ワークライフバランスは良いです。
会社も定時退社を推奨しているため、残業は極端に多くありません。
有給休暇も取得しやすいため、プライベートのスケジュールも立てやすいです。
フレックス制もあるため、仕事のある日でも融通は利きやすいです。
パーク内の現場仕事はシフト制で、早朝勤務や夜間勤務があり、アフター5のような仕事ではありません。
特に、キャストの仕事はシフト制で時間がバラバラのため、体調管理はしっかりしておく必要があります。
早朝や夜勤があるためプライベートの予定を立てにくいこともあります。
小さなお子さんがいる人には少々きついかもしれません。
福利厚生
オリエンタルランドの福利厚生は、
- 各種保険完備(健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険等)
- 独身寮
- 財形貯蓄制度
- 退職金制度
- カフェテリアプラン(年2万円分)
- パークチケット配布(半年に5枚)
- 従業員食堂
などがあります。
パークチケットを半年に5枚もらえるのはうれしいですね(^^)
家族手当や住宅手当などはありません。
独身寮の条件は、実家に住んでいる28歳未満の独身で、通勤に片道70分以上かかる人という条件です。
休日と休暇
オリエンタルランドの休日はシフトで決まります。
休暇は、
- 有給休暇(年20日)
- 産前休暇(6週間)
- 産後休暇(8週間)
- 配偶者出産休暇
- 結婚休暇
- 妊娠中等の通院休暇
- 妊娠中など特別休暇
- 子供の看護休暇
- 忌引休暇
- 病気有給休暇
- リフレッシュ休暇
- 育児休職
などがあります。
年間休日は120日です。
ちなみに、夏期休暇や年末年始休暇はありません。
休暇制度の特徴は女性に優しい休暇が多いことです。
産休期間も健康保険組合と共済会から、給料が満額支払われます。
育児休暇の期間は原則1年ですが、状況によって子供が1歳半までか、子供が1歳になってから最初の4月30日が到達するまで取得することもできます。
育休後の時短勤務もあります。
オリエンタルランドは女性比率が高い企業で、女性の妊娠・出産・育児に優しい休暇が多いです。
女性の働きやすさ
オリエンタルランドでは女性の管理職も多く活躍しています。
上記の通り、産前産後の福利厚生もしっかりしているので、育休後に復職する女性社員も多いです。
ただし、テーマパークオペレーション職など現場も多い職種だと、体力も必要な仕事であるため妊娠すると厳しい面もあります。
上位の管理職女性の多くは独身であることから、どの職種でも家庭と両立できるわけではなさそうです。
ちなみに、「優良企業の見分け方を知りたい!」という人は、
にまとめているので、読んでみてください(^^)
オリエンタルランドの中途採用の募集職種
オリエンタルランドの中途採用には、大きく分けて、
- 経験者採用
- 準社員採用
の2種類があります。
経験者採用は正社員採用、準社員採用はアルバイト・パートです。
経験者採用と準社員採用について見ていきましょう。
経験者採用の募集職種
経験者採用の募集職種をご紹介します。
オリエンタルランドの中途採用の経験者採用は、豊富な実務経験や国家資格が必要でありながら、応募者が多いため採用倍率が高くなります。
正社員の募集職種は、
- 総合職
- テーマパークオペレーション職:スーパーバイザー、ファイアー、ステージマネージャー
- テクニカルディレクター:機械設計、設備設計
- ネットワークメンテナンスエンジニア:エンターテイメントプログラムの音響・照明・映像・ネットワークの管理
- コスメトロジー:パレードやショーのウィッグのメンテナンス、出演者のメイク、スタイリングやメイクのマネジメント
- コスチュームコーディネーター:ショーやパレードの出演者のコスチュームのコーディネートや生産管理、フィッティング
- 建築技術者:テーマパーク内施設の建設や改修、保守整備
- 機械設備技術者:パーク内の冷熱源・空調・給排水の建築設備の工事監理やプラント機器の運用管理・メンテナンス
- 電気設備技術者:受変電設備、照明設備、防災設備の電気設備の工事監理やメンテナンス、電気設備設計、積算
- 建築設計技術者:パーク内の建築物の計画、設計業務、積算
- インテリア・プロダクトデザイナー:什器、筺体、物販ワゴンなどのデザイン
- 装飾技術者:パーク内のアトラクションの建築や装飾物の計画、設計、積算、施工管理
- スーシェフ:主にコース料理を提供するテーブルサービス
があります。
特に転職の難易度が高いのは総合職とテーマパークオペレーション職です。
応募者が多く採用倍率が高いため、オリエンタルランドとのコネクションがある人でないと不利です。
参考:オリエンタルランド「経験者採用」
準社員採用の募集職種
準社員採用の募集職種をご紹介します。
準社員はアルバイトやパートです。
ちなみに、準社員から正社員登用制度がありますが、準社員から正社員になれる人は少ないです。
相当狭き門ですので、準社員から正社員になるキャリアプランを考えている人は、もし正社員になれなかった場合の人生も考えておきましょう。
ほとんど正社員になれないと思ったおいた方が無難です。
募集職種は、
- アトラクションキャスト
- インフォメーションキャスト
- ウィッグキャスト:ダンサーのウィッグの制作やスタイリング、要美容師資格
- カストーディアルキャスト:パーク内の清掃
- カリナリーキャスト:レストランでの調理
- ガイドツアーキャスト:ツアーゲストの案内
- クラークキャスト:事務
- ゲストコントロールキャスト:ショーやパレードのゲスト誘導
- ゲストリレーションキャスト:パーク内外の総合案内所
- ショーキャスト:ディズニーキャラクターとゲストとの触れ合いをサポート
- ショーイシューキャスト:出演者用の衣装の管理
- ショーサービスキャストドライバー:マイクロバスで出演者や機材を運搬、要大型自動車免許
- ショーサービスキャスト操船:ディズニーシーのメディテレーニアンハーバーでの水上エンターテイメントの船舶の操船
- セキュリティオフィサー:防犯、警備、手荷物検査
- ソムリエキャスト:要ソムリエ資格
- テラーキャスト:パーク内店舗のレジのつり銭準備、売上金チェック、入金
- ディストリビューションキャスト:フォークリフトでの倉庫内の荷物管理、商品・食材・資材を各店舗に配送、準中型自動車免許を取得して2年以上か普通自動車免許をもっている人
- ナースキャスト:要正看護師免許・病棟での実務経験
- パーキングロットキャスト:駐車場の誘導
- ファイアーキャスト:防災や消防の仕事、深夜勤務、要普通自動車免許
- ファシリティキャスト:パーク内の店舗の商品ディスプレイや什器製作、美術や製図系の学校卒の人か実務経験がある人
- フードサービスキャスト:各レストランやワゴンでオーダー受付や料理の提供
- ヘアアンドメイクアップキャスト:女の子のヘアメイク、要美容師資格
- マーチャンダイズキャスト:ディズニーグッズ販売店での勤務
- マーチャンダイズホテルキャスト:ホテル内のディズニーグッズの販売店での勤務
- メンテナンスキャスト:ディズニーランドのウエスタンリバー鉄道の運転
- ワークルームキャスト:キャラクターのコスチュームや帽子などの製作や修繕、服飾系の学校卒で縫製の実務経験が2年以上あり工業用ミシンを使用できる人
- ワールドバザールキャスト:エントランスでのチケットチェックなど
があります。
参考:オリエンタルランド「準社員採用お仕事紹介」
ちなみに、準社員の契約更新は半年ごとです。
極端なミスをしなければ、長く働くこともできます。
※ただし、正社員になれなければずっとアルバイトのままです。
準社員が正社員登用される確率は?
オリエンタルランドの準社員採用を目指す人の中には「正社員登用でオリエンタルランドの正社員になりたい!」という人もいるでしょう。
準社員さんのうち、どれくらいの人が正社員になれるのか調べてみました。
2016年の数字ですが、約820人の準社員さんが正社員登用されています。
準社員の数が約19000人ですから、820人÷19000人=4.3%が正社員になっています。
25人に1人が正社員になったということです。
ただし、2016年は準社員の待遇を大きく改善した年だったため、正社員登用の人数が多かったようです。
通常は、正社員になる人数は少ないようです。
正社員登用は狭き門です。
ちなみに、正社員登用されるのに必要な準社員期間は6ヶ月以上です。
正社員になれる職種はテーマパークオペレーション職か調理職です。
準社員の昇格制度
準社員の中にも勤務実績によってグレードがあります。
- M(見習い):基本時給900円
- A(新人):基本時給1000円
- G(一般):基本時給1020~1150円
- I(トレーナー):基本時給1100~1250円
- C(リーダー):基本時給1150~1350円
の順でグレードが上がっていきます。
グレードアップにかかる期間の平均は、
- MからA:約2~4ヶ月
- G:入社から1年~1年半
- I:入社から4~5年
- C:入社から6~7年
です。
参考:オリエンタルランド「グレードアップ制度」
準社員のボーナス
オリエンタルランドの準社員はボーナスがあります。
※一般的なアルバイトではボーナスはありません。
準社員のボーナス支給は年2回ではなく、2月・5月・8月・10月・12月の年5回です。
ディズニーリゾートでは、ゴールデンウィーク、夏休み、ハロウィン、クリスマスと繁忙期が何度もあるため、ボーナスの回数を増やすことで準社員を慰労する目的です。
準社員向けの研修
選抜された優秀なキャストは「海外ディズニー・テーマパーク研修」として、アメリカのカルフォルニアのディズニーランドリゾートに行くことができます。
現地のキャストの話を聞いたりして、本場のディズニースピリットに触れることができます。
ビジネススキル研修もあります。
ロジカルシンキングやコーチングを学ぶことができます。
キャストをしていると外国人ゲストに日本語以外の言語で対応しなければいけないこともあります。
英語、中国語、韓国語、手話などの研修が用意されています。
また、業務に役立つ一定の資格の勉強をしたい場合は、オリエンタルランドが受験料を一部負担してくれる制度もあります。
オリエンタルランドがキャストの人材育成にも力を入れているのがわかりますね。
参考:オリエンタルランド「ディズニー教育プログラム」「キャリア支援プログラム」
準社員のモチベーションアップのための施策
準社員のモチベーションアップのための施策として代表的なのが、年に一度の「サンクスデー」です。
サンクスデーでは、閉園後のパークを貸しきり、正社員や役員がキャストになり、準社員をもてなすイベントです。
準社員は正社員や役員がキャストの園内で遊ぶことができます(^^)
準社員をもてなす目的のほかに、正社員や役員がコスチュームを着てキャストの仕事を体験することで、日ごろのキャストの大変さやゲストをもてなす喜びを知ってもらう目的もあります。
また、カヌーレースも企画されます。
ディズニーシーでたまにカヌーの練習をしているのを見たことがありますか?
オリエンタルランドの従業員イベントとしてカヌーレースが行われており、従業員同士のコミュニケーション向上にもつながっています。
参考:厚生労働省パート労働者活躍企業好事例バンク「株式会社オリエンタルランド」
オリエンタルランドの年収
オリエンタルランドの平均年収は672万円です。
参考:オリエンタルランド「有価証券報告書」
オリエンタルランドの年収は決して高くありません。
それでも多くの応募があるのは、やはりディズニーブランドがあるからでしょう。
オリエンタルランドで働く人は、お金を稼ぐためだけでなく、小さいころからの夢や、ディズニーに囲まれた仕事をしたいという人が多いため、給料が高いから応募しているわけではなさそうです。
正社員のボーナス
オリエンタルランドの正社員のボーナス支給額は職種によって変わりますが、年2回の支給で年額で約60万円のようです。
また、通常のボーナスとは別に、業績と連動した「特別決算ボーナス」があります。
ただし、特別決算ボーナスは業績が悪ければ支給されません。
昇給
オリエンタルランドの正社員の昇給は、年1回で2500~5000円のようです。
ただし、昇格試験に合格することと、上司から評価されることで昇給する仕組みです。
評価は上期と下期の年2回ですが、上司からの評価で大きく昇給することはありません。
手当
オリエンタルランドの手当は職種によって多少変わりますが、
- 通勤手当(全額支給)
- 時間外勤務手当
- 休日勤務手当
- 早朝勤務手当
- 深夜勤務手当
- 夜間勤務加算手当
- 着替え手当
などがあります。
早朝や深夜勤務の職種も多いため、早朝・深夜手当がある職種があります。
各職種の給料
オリエンタルランドの中途採用の各募集職種の給料をご紹介します。
正社員は、
- 総合職:月給232,000円~
- テーマパークオペレーション職スーパーバイザー:月給215,000円~
- テーマパークオペレーション職ファイアー:月給216,000円~
- テーマパークオペレーション職ステージマネージャー:月給211,000円~
- テクニカルディレクター:月給226,000円~
- ネットワークメンテナンスエンジニア:月給226,000円~
- コスメトロジー(ウィッグ・ヘアメイク):月給226,000円~
- コスチュームコーディネーター:月給226,000円~
- 建築技術者:月給259,000円~
- 機械設備技術者:月給259,000円~
- 電気設備技術者:月給259,000円~
- 建築設計技術者:月給259,000円~
- インテリア・プロダクトデザイナー:月給259,000円~
- 装飾技術者:月給259,000円~
- スーシェフ:月給226,000円~
です。
正社員の給料は実務経験や保有資格によって変わります。
引用元:オリエンタルランド「経験者採用」
準社員は、
- アトラクションキャスト:時給1000~1550円
- インフォメーションキャスト:時給1000~1550円
- ウィッグキャスト:時給1150~1738円
- カストーディアルキャスト:時給1050~1613円
- カリナリーキャスト:時給1150~1738円
- ガイドツアーキャスト:時給1050~1613円
- クラークキャスト:時給1000~1550円
- ゲストコントロールキャスト:時給1000~1550円
- ゲストリレーションキャスト:時給1000~1550円
- ショーキャスト:時給1000~1550円
- ショーイシューキャスト:時給1000~1550円
- ショーサービスキャストドライバー:時給1200~1800円
- ショーサービスキャスト操船:時給1150~1738円
- セキュリティオフィサー:時給1030~1588円
- ソムリエキャスト:時給1350~1988円
- テラーキャスト:時給1000~1550円
- ディストリビューションキャスト:時給1150~1738円
- ナースキャスト:時給1450~2113円
- パーキングロットキャスト:時給1150~1738円
- ファイアーキャスト:時給1050~1600円
- ファシリティキャスト:時給1100~1675円
- フードサービスキャスト:時給1100~1675円
- ヘアアンドメイクアップキャスト:時給1150~1738円
- マーチャンダイズキャスト:時給1000~1550円
- マーチャンダイズホテルキャスト:時給1100~1675円
- メンテナンスキャスト:時給1000~1550円
- ワークルームキャスト:時給1100~1675円
- ワールドバザールキャスト:時給1000~1550円
となっています。
準社員の時給は22:00~1:00が最も高く、8:00~19:00が最も低いです。
参考:オリエンタルランド「準社員採用時給一覧」
年収事例
オリエンタルランドの各職種の年収事例をご紹介します。
オリエンタルランドの社員さんにも聞いてみましたので、参考にしてください。
総合職の年収事例は、
- 7年目31歳男性:年収550万円
- 4年目30歳男性・主任:年収450万円
- 10年目38歳男性・係長:年収700万円
- 8年目35歳男性:年収500万円
- 5年目31歳男性(リーダーアドバイザー):年収700万円
- 30年目55歳男性(経理部):年収870万円
- 6年目30歳男性(経営企画):年収700万円
- 9年目35歳男性(商品開発・マネージャー):年収900万円
となっています。
テーマパークオペレーション職のスーパーバイザーの年収事例は、
- 8年目32歳男性:年収450万円
- 22年目50歳男性:年収750万円
- 10年目34歳男性(フードオペレーション):年収450万円
- 6年目29歳男性(エンターテイメント):年収300万円
- 25年目51歳男性(商品本部):年収860万円
- 2年目28歳男性:年収450万円
です。
営業職の年収事例は、
- 8年目33歳男性:年収820万円
です。
専門職の年収事例は、
- 7年目32歳男性:年収570万円
- 19年目50歳男性:年収800万円
です。
また、キャストの平均年収は約300万円です。
ちなみに、「転職して給料を上げたい!」という人は、
転職で給料が上がるケース8選【特に20代後半は上がりやすい】
も読んでみてください(^^)
求められる人物像
オリエンタルランドの求める人物像は、
- チームワークを活かせる人
- より良くするために改善できる人
- あきらめない人
- 実務経験豊富な人
- 人を喜ばせるのが好きな人
- 主体的に行動して達成した経験がある人
- 既成概念にとらわれない人
- 戦略的思考ができる人
- とことん追求できる人
- 常に創意工夫できる人
- 笑顔が素敵な人
- 明るい人
- パーク全体を考えて行動できる人
- ゲストに期待以上の感動を与えられる人
- 高いコミュニケーション能力のある人
となっています。
やはり、ディズニーである以上「人に喜んでもらうことが自分の喜び」である人でないと続きません。
キャストであっても、マニュアルに従うことを基本としながら、1人1人が全力でゲストに喜んでもらうスピリットが必要です。
ブレイクダンスをするキャストさんもいます(^^)
引用元:youtube「ディズニーランド キャストさんが突然ブレイクダンス! 【ブレイクビートダンサーズ】」
ちなみに、転職活動の参考になるので、あなたに向いてる仕事がどんなものかも知っておきましょう(^^)
向いてる仕事を知りたい場合は、
向いてる仕事がわからない人へ【19タイプ別の向いてる仕事一覧】を読んでみてください。
19のタイプ別に、あなたに向いてる仕事を絞り込めます。
あなたの天職がわかるかもしれませんよ(^^)
正社員の中途採用で面接で聞かれること
正社員の中途採用の面接で聞かれる可能性のあることは、
- 志望動機
- 入社したら何をやりたい?
- ディズニーリゾートで好きな場所やアトラクションは?
- 理想のアトラクションを教えてください
- キャストとゲストはどういう関係性であれば良いと思いますか?
- 緊急対応のときはゲストの意思を尊重しますか?マニュアル通りに行動しますか?
- 保有資格について
- 前職までの実務経験について
- 年に何回ディズニーリゾートに行きますか?
などです。
基本的には「ディズニーが好きな人」を採用する傾向にあります。
自分がどうしてディズニーが好きなのかをわかりやすく説明できるように練習しておきましょう。
「幼いころからディズニーランドで働くことが夢でした」と答える人は多いですが、ありきたりの答えでインパクトがありません。
幼いころからディズニーで働くことが夢であったことに、インパクトのある自分なりのエピソードを加えるようにしましょう。
オリエンタルランドは採用倍率が高いため、面接では落とすための深い質問が多いのが特徴です。
「この質問は何を意図しているんだろう?」と迷う質問が多いです。
ですが、迷ったときは上記の「求めている人物像」を思い出してください。
オリエンタルランドが求めている人物像に近い答えをすることが大切です。
また、オリエンタルランドの面接では「何を言うか」よりも「どんな雰囲気か」が重視されます。
どんなに良いことを言っても、雰囲気が暗い人は不採用です。
明るくて前向きな人が採用されやすいため、笑顔の練習も忘れずに(^^)
中途採用の選考フロー
中途採用の選考フローをご紹介します。
それぞれの職種で選考フローが違いますので、確認しましょう。
オリエンタルランドの正社員の中途採用は応募者が多く、適性検査(SPI)は応募者を絞る目的があるため難易度が高いです。
採用試験対策をきちんとしてから本番にのぞみましょう。
総合職の選考フロー
総合職の選考フローは、
- OLCチャレンジシート
- 一次面接(総合能力検査もやります)
- 面接(2~3回)
- 内定
となっています。
総合職は面接回数がかなり多いのが特徴です。
人物重視の採用であることがわかります。
複数回の面接で矛盾が生じないように、確固たる志望動機を用意しましょう。
中途採用の総合職はもっとも転職の難易度が高いため、1つのミスが命取りです。
「OLCチャレンジシート」とは、小論文のようなものです。
- あなたが考える「オリエンタルランドの魅力」
- 今後10年間に起こると想定される社会の変化がオリエンタルランドに与える影響と対策
- 社会変化がオリエンタルランドに与える影響に対してあなたができること
- どのようにパークに貢献したいか?
- 今までチームで取り組んだこととぶつかった壁、またその壁をどう乗り越えたか?
などを書くものです。
参考:オリエンタルランド「経験者採用総合職」
テクニカルディレクター・ネットワークメンテナンスエンジニアの選考フロー
テクニカルディレクターとネットワークメンテナンスエンジニアの選考フローは、
- エントリー審査・選考
- 適性検査、一次面接、技術筆記試験
- 最終面接
となっています。
技術筆記試験は機械・電気設計の筆記試験です。
きちんと勉強しておきましょう。
参考:オリエンタルランド経験者採用「テクニカルディレクター」「ネットワークメンテナンスエンジニア」
コスメトロジーの選考フロー
コスメトロジー(ウィッグ・ヘアメイク)の選考フローは、
- 書類選考
- 一次選考:面接、筆記適性検査、実技試験(デザイン画を見てウイッグを時間内に作る試験)
- 最終面接
となっています。
実技試験が最重要です。
きちんと練習してから本番の試験にのぞみましょう。
参考:オリエンタルランド「経験者採用コスメトロジー」
コスチュームコーディネーターの選考フロー
コスチュームコーディネーターの選考フローは、
- 書類選考
- 一次選考:面接、筆記適性検査、実技試験(デザイン画を見て仕様、試算、生産工程の提案をする試験)
- 最終面接
となっています。
実技試験が最重要です。
本番で良い提案ができるよう、しっかり準備してのぞみましょう。
参考:オリエンタルランド「経験者採用コスチュームコーディネーター」
建築技術者・機械設備技術者・電気設備技術者・建築設計技術者・インテリア・プロダクトデザイナー・装飾技術者の選考フロー
建築技術者・機械設備技術者・電気設備技術者・建築設計技術者・インテリア・プロダクトデザイナー・装飾技術者の選考フローは、
- 書類選考
- 能力適性検査
- 一次面接
- 最終面接
となっています。
建築技術者でも複数回面接ですので、人物重視の採用であることがわかります。
建築技術者の転職の難易度は低い方ですが、油断せずしっかりと面接の練習をしてのぞみましょう。
参考:オリエンタルランド経験者採用「建築技術者」「機械設備技術者」「電気設備技術者」「建築設計技術者」「インテリア・プロダクトデザイナー」「装飾技術者」
スーシェフの選考フロー
スーシェフの選考フローは、
- エントリーシート
- 過去に自分が開発したメニューのレシピと写真・イラスト、オリエンタルランドのスーシェフになったらどんなメニューを開発するか1つ提案
- 能力適性検査、一次面接
- 最終面接
となっています。
メニューを考えて提出する点は、非常に実践的な採用試験と言えますね。
面接が2回ある点でも、料理のスキルだけでなく人物を重視した採用であることがわかります。
参考:オリエンタルランド「経験者採用スーシェフ」
準社員の選考フロー
準社員の選考フローは、
- エントリー
- 面接会場で履歴書を記入
- 面接
- 内定
となっています。
面接から内定までは1ヶ月ほどかかります。
面接は1回ですので、失敗しないようにしましょう。
キャストの面接でもっとも重要なのは笑顔です。
緊張して笑顔を忘れてしまうと不採用になる確率が高くなります。
緊張しても笑顔だけは忘れないようにしましょう。
ちなみに、「忙しくてなかなか転職活動できない…」という人は、
に効率的な転職活動の方法をまとめているので、読んでみてください(^^)
準社員から正社員登用の選考フロー
準社員でオリエンタルランドに就職して、正社員登用を狙う人は多いです。
ただし、前述の通り準社員から正社員にはほとんどなれません。
ごく稀に正社員登用される人がいる程度です。
準社員の正社員登用は年に1~2回くらい不定期で募集があります。
ただし、正社員登用試験を受けるには一定の条件があり、条件を満たしていないと正社員登用試験すら受けることはできません。
正社員登用試験は多面的な評価もあります。
正社員登用試験の選考フローは、
- エントリーシートで書類選考
- 筆記試験
- 一次面接
- 二次面接
- 内定
となります。
すべての行程において一瞬の気も抜けません。
準社員の正社員登用試験は難関試験です。
面接も2回あり、かなり細かいところまで見られます。
覚悟してのぞみましょう。
準社員から正社員になるためには?
準社員から正社員になるためには、周りの人よりも仕事の成果を出して認められるしかありません。
準社員から正社員になるために役に立つ記事がありましたので、ぜひ読んでみてください(^^)
特に「契約社員から正社員になれる人の特徴」はとても参考になります。
オリエンタルランドの評判や口コミ
オリエンタルランドの評判や口コミをご紹介します。
オリエンタルランドの従業員さんの声をまとめてみました。
転職の参考にしてください。
さらに細かい評判・口コミは、転職会議でわかりますよ。
マニュアル重視の面が強い
キャストであっても1人1人が考えてゲストを楽しませるということは大切とされていますが、ディズニーのフランチャイズである以上マニュアルに従わなければいけません。
「自分の色を出したい」という人には向かない面があるので、慎重に検討してください。
正社員になるなら準社員にならない方が良い?
前述の通り、準社員から正社員登用される確率はかなり低いです。
ほとんどの準社員さんが正社員になれません。
もしオリエンタルランドの正社員になりたいのであれば、最初から正社員の職種に応募することをおすすめします。
ただし、正社員の募集職種は相当な実務経験や国家資格が必要なため、狭き門です。
※この辺がオリエンタルランドの転職難易度が超高難易度である理由です。
オリエンタルランドはブラックなのか?
オリエンタルランドはブラック企業ではありません。
極端な長時間労働はありませんし、サービス残業やサービス休日出勤もありません。
残業がある場合も強制ではなく、きちんと残業可能か聞いてくれますし、残業を断ることもできます。
もちろん、早朝勤務や深夜勤務で体調を崩す人もいますが、シフト制である以上仕方ありません。
人材育成の研修制度も整っているため、ホワイト企業と言えるでしょう。
ただし、ディズニーが好きな人がオリエンタルランドで働く場合は「ゲストではなくキャストになる」ということを肝に銘じてください。
遊ぶのと働くのは全く意味が違います。
けっこうあるケースが「ディズニーが好きだから働いたのに、思っていたのと違った」という離職理由です。
遊びにいったのではなく、働きに行ったわけですから思っていたのと違って当然です。
ゲストからお金をいただけるレベルにするためには、従業員さんの多大な努力があるのです。
ちなみに、ホワイト企業の見分け方を知りたい人は、
を読んでみてください。
キャストは理不尽にも対応する力が必要
年間3000万人もの来場者があるディズニーリゾートですから、いろんなゲストがいます。
「なぜこんなに並ばなければならないのか!」
「パレードを楽しみに来たのに、なぜここに座っていはいけないのか!」
「ミッキーが今どこにいるか教えろ!」
「服が濡れてしまった!どうにかしろ!」
など、無理難題を言ってくるゲストもいます。
ディズニーリゾートは「夢の国」ですから、どんな理不尽にもきちんと対応しなければいけません。
キャストはディズニーリゾートの顔でもありますから、ハイレベルなホスピタリティ・対応力が求められます。
キャストは入社から1週間ほどでパーク内に出なければいけません。
研修できっちり学ぶというよりは、現場で学ぶ感じです。
ゲストから想定外のことを言われることも多いですから、覚悟していきましょう。
どんなに新人のキャストであっても、ゲストは「ディズニーのキャストはレベルが高い」と思っていますから、キャスト1人にかかるプレッシャーは大きいです。
体育会系企業
オリエンタルランドは個人戦の仕事ではなく、チームワークを活かす仕事です。
- 挨拶が元気よくできる
- 明るい前向き
- 上下関係を重んじる
というような、体育会系の素質が必要な仕事です。
体育会系出身の人には肌に合う仕事かもしれませんね。
従業員同士の仲が良い
オリエンタルランドは従業員同士の仲が良い会社です。
もちろん例外もありますが、基本的にはみんな同じ目標を持っている頑張っている仲間であり、仲が良いです。
オリエンタルランド自体が、陰気な人や人の悪口を言うタイプの人は採用したがりませんので、明るい前向きな人が多くなり仲が良くなるのだと思われます。
「キャストカフェ」などキャスト同士がコミュニケーションをとる場を会社が用意していることもあり、従業員同士が仲良くなる環境があります。
キャストは接客力が身につく
キャストの研修は徹底的で、ときには厳しいこともあります。
パーク内では毎日たくさんのゲストの対応に当たりますので、接客スキルは身につきます。
もしキャストを辞めて他の会社に転職するとしても「ディズニーでキャストをやっていました」というと、転職先企業も接客能力をイメージしやすいです。
オリエンタルランドの後に接客系の仕事に転職するなら有利になります。
外仕事のキャストは夏・冬・雨・雪に要注意
外仕事のキャストは、夏でも冬でも、雨でも雪でも1日中外で仕事をします。
夏の炎天下や、極寒の中での立ち仕事は想像以上に体力が必要です。
夏は熱中症になるリスクや、日焼けもすごいです。
冬は足元からくる冷たいアスファストの冷えが全身を冷やします。
1日中、雨や雪に降られれば風邪をひくこともあるでしょう。
外仕事のキャストは、肉体労働です。
体力に自信のない人は慎重に検討してください。
まとめ
いかがでしたか?
オリエンタルランドはディズニーブランドがあるため、応募者が多く、採用倍率が高くなりがちです。
特に、正社員の転職の難易度はかなり高いです。
豊富な実務経験や国家資格が必要な職種が多いため、応募できる人も限られます。
中途採用であっても決して油断せず、適性検査(SPI)や面接の練習をしっかりしてのぞみましょう。
また、準社員から正社員登用を狙う人は、覚悟して入社してください。
準社員から正社員になれる人はごくわずかです。
もし正社員になれなかったらずっとアルバイトということです。
たしかにディズニーでの仕事はとても魅力的ですが、ずっとアルバイトでいることにも限界があります。
オリエンタルランドの準社員から正社員を狙う場合は、覚悟して正社員登用試験にのぞみましょう。
自信がない人は、自分のキャリア形成について真剣に考えてみましょう。
オリエンタルランドは超優良企業ですが、
「オリエンタルランドの中途採用試験の自信がない」
「ディズニーキャストで働きたいけど、長期的なキャリア形成に不安がある」
「ディズニーは好きだけど、仕事としてやっていくのは不安」
という人は、慎重に検討しましょう。
あなたの就職・転職の参考になればうれしいです!