プルデンシャル生命保険の営業職採用の年収や給料、スカウトやヘッドハンティングで転職する評判などをご紹介します。
この記事を読んでいるあなたは、現在プルデンシャル生命からスカウト・ヘッドハンティングを受けているかもしれません。
プルデンシャル生命に限らず、生命保険営業の仕事はとても夢がある仕事であり素晴らしい仕事です。
「プルデンシャル生命に転職する前に情報を集めたい」という人のために、この記事を書きました。
ちなみに、私は元メットライフ生命の保険営業マン(ライフプランナー)です。
プルデンシャル生命ではありませんが、外資系保険会社という点ではプルデンシャル生命と同じような環境で保険を売っていました。
プルデンシャル生命もメットライフ生命も給料の仕組みが若干ちがう程度で、あとはほとんど同じです。
私が外資系保険会社で体験したことや、現役のプルデンシャル生命の営業マン、プルデンシャル生命の採用担当者に直接聞いた話もご紹介します。
あなたのプルデンシャル生命への転職の参考になればうれしいです。
それでは、さっそく見ていきましょう!
目次
プルデンシャル生命の会社概要
プルデンシャル生命は、アメリカの大手金融機関「プルデンシャル・ファイナンシャル」の子会社です。
プルデンシャル・ファイナンシャルは生命保険に限らず、投資信託、年金、退職関連業務、資産運用などを広く手がけています。
プルデンシャル・ファイナンシャルの保険事業に特化しているのがプルデンシャル生命です。
日本のプルデンシャル生命の歴史
日本への上陸は1987年10月です。
アメリカからやってきたプルデンシャル生命は「まずお客様の状況を詳しく聞いて、お客様1人1人に合った保険をオーダーメイドで設計する」という新しい販売手法で売上を伸ばしていきました。
商品ラインナップの中から、お客様に合う保険を自分で選んで提案します。
日本の保険会社とプルデンシャル生命の違い
保険にちょっと詳しい人は知っているかもしれませんが、日本の保険会社は1つの保険契約の中に、
- 死亡保障
- 医療保険
- がん保険
- 介護保険
などがすべて入っています。
ですが、プルデンシャル生命をはじめ外資系保険会社や損保系生保は、死亡保障・医療保険・がん保険・介護保険を別々の商品で契約できます。
※業界用語で「バラ売り」といいます。
保障ごとに独立した商品なので、細かい設計がしやすく「オーダーメイド」と言われるようになりました。
オーダーメイド設計のことを業界用語で「コンサルティングセールス」といいます。
プルデンシャル生命はコンサルティングセールスの先駆けといってよいでしょう。
プルデンシャル生命の業績
プルデンシャル生命の業績は、
- 保有契約:38兆954億円(29期連続増加)
- 保有契約件数:378万510件(29期連続増加)
- 保険料等収入:8590億円
- 総資産:4兆8651億円
- ソルベンシー・マージン比率:817.4%
- 契約継続率:1年経過後95.4%、2年経過後90.5%
- スタンダード&プアーズ社の保険財務力格付け:A+
となっています。
「ソルベンシーマージン比率」とは、保険金の支払い余力のことです。
日本国内の保険会社はソルベンシーマージン比率が200%以上あることが条件となっています。
800%台は高いソルベンシーマージン比率です。
「スタンダード&プアーズ社の保険財務力格付け:A+」ですが、スタンダード&プアーズ社とは世界的に信用ある格付け会社です。
「A+」は、7段階ある格付けのうち上から3番目の評価です。
プルデンシャル生命の格付け評価は高いです。
従業員数は5887人に成長しています。
MDRT会員がもっとも多い保険会社
保険業界にはMDRTという団体があります。
「Million Dollar Round Table」の略で、生命保険業界のトップ5%の売上を誇る営業マンだけが入会できます。
世界69の国と地域の500社以上の保険会社が登録しており、世界で62000人以上の会員がいます。
プルデンシャル生命は日本の保険会社の中で、もっともMDRT会員が多いことでも有名です。
日本のMDRT会員数は5940名で、そのうち1387名はプルデンシャル生命の営業マンです。
※約23%がプルデンシャル生命です。
しかも、日本の保険会社の中でMDRT会員数No.1を21期連続で続けています。
いかにプルデンシャル生命の人材が優秀で、優れた営業マンであるかの証拠です。
リビングニーズ特約・保険金即日支払サービス・骨髄ドナー給付
プルデンシャル生命は「リビングニーズ特約」の先駆者です。
「リビングニーズ特約」とは、余命6ヶ月と宣告されたら保険金を受取れる仕組みです。
一般的な生命保険は亡くなってから死亡保険金給付ですが、「残りの人生を充実したものにしてほしい」という意味も込められている特約です。
※特約とはオプションのことです。
現在ではリビングニーズ特約は多くの保険会社でつけることができます。
「保険金即日支払サービス」とは、その名のとおり「保険金の給付請求をした日に保険金が振り込まれる」というサービスです。
一般的に死亡保険金の給付まで5営業日くらいかかりますし、死亡要因が特定されていない場合は給付が遅れる場合があります。
葬儀などで急にお金が必要になることも想定して、プルデンシャル生命では保険金を即日支払うサービスをしています。
保険金即日支払サービスはプルデンシャル生命の傘下のジブラルタ生命でも提供されています。
「骨髄ドナー給付」は白血病患者さんなどに骨髄を提供するために、骨髄提供の手術を受けたドナーに対して、手術給付金を給付するサービスです。
骨髄バンク登録者が増えて、血液難病患者さんを救えるようにという取り組みです。
2016年までに235件、2732万円の給付があったそうです。
参考:プルデンシャル生命「骨髄ドナー登録支援」
顧客満足度1位
プルデンシャル生命は、調査会社J.D. パワーの、
- 2018年生命保険契約満足度調査
- 2018年生命保険保全手続満足度調査
- 2018年生命保険金請求対応満足度調査
の3部門すべてで1位と獲得しています。
顧客満足度は非常に高い会社です。
参考:J.Dパワー「2018年 生命保険契約満足度調査」「2018年 生命保険保全手続満足度調査」「2018年生命保険金請求対応満足度調査 」
働きがいのある会社6位
プルデンシャル生命は世界最大級の意識調査機関「Great Place to Work®」の、日本の2018年の「働きがいのある会社」ランキングで6位に入賞しています。
参考:Great Place to Work®『「働きがいのある会社」ランキング』
保険会社の中では1位です。
働きがいを感じている人は多そうですね。
広告を打たない保険会社
プルデンシャル生命では広告はほとんど打っていません。
「広告費を払うならお客様に還元したいから」です。
広告費は当然、お客様が払う保険料から捻出されています。
プルデンシャル生命では、お客様が払った保険料をできるだけお客様のために使うという精神をもっている保険会社です。
ちなみに、「優良企業の見分け方を知りたい!」という人は、
にまとめているので、読んでみてください(^^)
プルデンシャル生命は転職ではなく独立起業
プルデンシャル生命に転職するニュアンスは、一般的な「転職」とはまったく違います。
個人事業主になって、プルデンシャル生命の保険を売れる代理店として独立起業することだと思ってください。
たしかに、立場上はサラリーマンです。
プルデンシャル生命に籍を起きますし、社会保険にも加入できて、福利厚生もあります。
ですが、仕事内容は個人事業主です。
フルコミッション・完全出来高の仕事ですから、独立起業しているのと同じです。
ですから、一般的な「転職」とはまったく意味が違うと知ってください。
※独立起業する覚悟がない人は慎重に検討してください。
生命保険営業の離職率は高いが…
たしかに、保険営業の離職率は高いです。
ですが、くれぐれも言っておきますが、決してプルデンシャル生命さんがブラック企業だということではありません。
むしろ超ホワイト企業です。
※プルデンシャル生命以外の保険会社もホワイト企業です。
給料の仕組みがフルコミッションだから離職率が高いだけです。
本人の力量不足で保険が売れなくて、生活できなくなって退職していくだけです。
フルコミッションということは、離職率は自分次第なのです。
保険が売れればずっと続けられる素晴らしい仕事です。
保険が売れれば、こんなに自由で良い仕事はありません。
ただし、フルコミッションという性質上、全員が成功することはできません。
ちなみに、人間関係が理由で退職する人はほとんどいません。
なぜなら、生命保険営業は基本1人で行動する営業職ですから、わずらわしい社内の人間関係がありません。
ライフプランナー(保険営業職)は会社の中でもっとも地位が高いので、パワハラや上司へのゴマすりもありません。
※ライフプランナーは「売上をつくっている人」だから、社内での地位が高いのです。
ちなみに、「保険営業の仕事に誘われているけど、自分にできるか不安…」という人は、保険営業のきついところ14選を元保険営業マンが暴露【実話】を読んでみてください。
保険が売れれば何でも売れる
「保険が売れなくて退職」という理由以外で、プルデンシャル生命を退職する人もたくさんいます。
プルデンシャル生命での経験や人脈を活かして、自分のビジネスを起こす人です。
生命保険営業の最大のメリットは「人脈ができること」です。
他の職種に比べて、圧倒的なスピードで人脈が広がります。
人脈は財産です。
仮にプルデンシャル生命をやめても、人脈は残ります。
プルデンシャル生命の仕事を通じて様々な経営者やビジネスマンと会っていくことで、本当の独立起業をする人は多いです。
プルデンシャル生命で結果を残せた人はどこにいっても、どんなビジネスでも成功できます。
プルデンシャル生命で働くということは、本当に自分が歩みたい人生を形づくるための基礎づくりなのです。
プルデンシャル生命の年収
ネットを調べると「プルデンシャル生命の平均年収は700万円くらい」などと出ていますが、フルコミッションである以上「平均年収」という概念はあてになりません。
年収200万円~年収1億円以上まで、年収はかなり差があります。
年収は自分の実力次第で青天井です。
では、プルデンシャル生命の報酬体系がどうなっているかを見ていきましょう。
プルデンシャル生命の年収シミュレーション
プルデンシャル生命の報酬体系のおおよその仕組みは、
- 年間保険料の約30%を1年目にもらえる
- 2年目以降は保険料の約8%がもらえる
- 報酬は4年で終了
- 成績や契約の継続率によって7段階のボーナスレートがあり、成績によって年4回ボーナスが支給される
となっています。
①「年間保険料の約30%を1年目にもらえる」は、販売した商品によっては40%くらいのものもあります。
※基本的に掛け捨ての保険の方が手数料率は高いです。
報酬体系から、年収のシミュレーションをしてみましょう。
月々2万円の保険料を払う契約を1ヶ月に5件もらった場合
月々2万円の保険料を払う契約を5件ですから、月々の保険料の合計は10万円です。
保険料の30%がもらえるため、このケースだと10万円×30%=3万円となります。
月払いの場合は、3万円を12ヶ月間もらえます。
これを12ヶ月続けると、3万円×12ヶ月×12ヶ月=432万円くらいの年収になります。
別途ボーナスが支給されるため、おおよそ600万円くらいの年収です。
ちなみに、2年目以降は約8%になるため、10万円×8%=8000円となります。
月々8000円が4年目までもらえます。
※5年目以降は手数料はもらえません。
「これくらいなら、自分でも毎月できそう」と思えば、年収600万円くらいはいけるでしょう。
月々5万円の保険料を払う契約を1ヶ月に5件もらった場合
月々5万円の保険料を払う契約を5件ですから、月々の保険料の合計は25万円です。
保険料の30%がもらえるわけですから、25万円×30%=75000円となります。
月払いの場合は、75000円を12ヶ月間もらえます。
これを12ヶ月続けると、75000円×12ヶ月×12ヶ月=1080万円くらいの年収になります。
別途ボーナスが支給されるため、おおよそ1500万円くらいの年収です。
ちなみに、年払い契約の場合は1年分の手数料をまとめて1回でもらえます。
上記のケースが年払いの場合は75000円×12=90万円です。
「これくらいなら、自分でも毎月できそう」と思えば、年収1500万円くらいはいけるでしょう。
年収1000万円を稼ぐにはどれくらい契約が必要?
年収1000万円稼ぐにはどれくらい保険契約をもらえばいいのか計算してみましょう。
1年目は年間保険料の30%がもらえるわけですから、1000万円÷30%=3333万円の保険料の契約をもらう必要があります。
月々2万円の契約であれば、年間保険料は2万円×12ヶ月=24万円。
3333万円÷24万円=138件の契約が必要です。
1年間で138件ですから、365日÷138件=2.6日に1件契約をもらう必要があります。
※もちろん、1年間休みなしで働いた場合の計算です。
月々5万円の契約であれば、年間保険料は5万円×12ヶ月=60万円。
3333万円÷60万円=55件の契約が必要です。
1年間で55件ですから、365日÷55件=6.6日に1件契約をもらう必要があります。
計算しやすくするために2年目以降の報酬やボーナスは省いて計算しています。
実際は2年目以降の報酬やボーナスがあるため、もっとハードルは低くなります。
「これくらいなら、自分でも毎月できそう」と思えば、年収1000万円はいけるでしょう。
年収2000万円稼ぐにはどれくらい契約が必要?
年収2000万円稼ぐにはどれくらい保険契約をもらえばいいのか計算してみましょう。
1年目は年間保険料の30%がもらえるわけですから、2000万円÷30%=6666万円の保険料の契約をもらう必要があります。
月々2万円の契約であれば、年間保険料は2万円×12ヶ月=24万円。
6666万円÷24万円=277件の契約が必要です。
1年間で277件ですから、365日÷277件=1.3日に1件契約をもらう必要があります。
ほぼ毎日契約をもらう必要があります。
月々5万円の契約であれば、年間保険料は5万円×12ヶ月=60万円。
6666万円÷60万円=111件の契約が必要です。
1年間で111件ですから、365日÷111件=3.3日に1件契約をもらう必要があります。
※計算しやすくするために2年目以降の報酬やボーナスは省いて計算しています。
実際は2年目以降の報酬やボーナスがあるため、もっとハードルは低くなります。
「これくらいなら、自分でも毎月できそう」と思えば、年収2000万円はいけるでしょう。
保険は複数回会う必要があるし、成約率は100%ではない
ただし、保険の契約は初対面でいきなりもらえることはありません。
最低でも3回は会う必要がありますので、アポイントの数は契約件数の3倍は必要です。
そしてもちろん、会った人全員が契約してくれるわけではありませんので、契約に至らない人のアポイントも想定に入れておく必要があります。
上記の「月々の保険料2万円の人だけで年収2000万円を稼ぐ場合」で、成約率が50%だとすると、
277件成約×アポ数3回×成約率2(50%なので)=1662件のアポイントをこなす必要があります。
1662件÷365日=1日4~5件のアポイントが必要です。
※もちろん休みなく働いた場合です。
契約する保険料が小さいと、毎日朝から晩まで働く必要があります。
また、たくさんの人に会えるために知り合いを爆発的に増やさなければいけません。
人脈を永遠に増やせる自信がある人には最高の仕事です。
法人・開業医・富裕層などが花形
効率よく高い年収を稼ごうとすると「たくさん保険料を払ってくれる人」に契約をもらう方が効率的ということです。
例えば、法人・開業医・富裕層だと年間保険料1000万円などはあり得ます。
年間保険料1000万円×30%=300万円の報酬がもらえます。
年収2000万円を稼ぎたいなら、年間保険料1000万円の契約を年間7件もらえば達成です。
法人・開業医・富裕層は効率よく稼げるため花形のマーケットです。
ですが、法人・開業医・富裕層は他の銀行・保険会社・証券会社などの競争が激しく、ガードも堅いためなかなか契約をもらえるものではありません。
プルデンシャル生命の優績のライフプランナーさんが法人営業をしている動画があります。
イメージになると思うので、見てみてください。
引用元:youtube『「シリーズ転職」ライフプランナー① プルデンシャル生命 中村将幸篇』
ちなみに、「転職して給料を上げたい!」という人は、転職で給料が上がるケース8選【特に20代後半は上がりやすい】も読んでみてください(^^)
プルデンシャル生命の給料の注意点
プルデンシャル生命や生命保険営業の給料にはいくつか注意点があります。
他の業界ではあまりないことであるため、入社前に必ず知っておいてください。
2年以内の解約のペナルティ
プルデンシャル生命では、契約から2年以内に解約をされてしまうとペナルティがあります。
契約の継続率が下がることで、ボーナスの評価が下がり、ボーナス支給額が下がってしまうのです。
例えば「無理やり契約をさせた」とか「お客様には払えない高額な契約をもらってしまった」という場合は、短期解約が起こりやすいです。
ペナルティがあるため「とにかく契約だけもらって解約されてもいい」というわけではないのです。
きちんと継続性のある契約をもらわなければうまく年収が伸びません。
ちなみに、他の保険会社では「3年以内に解約されたら、販売手数料を全額保険会社に変換しなければならない」というルールになっています。
つまり、一度もらった報酬を3年間は返還しなければならない可能性があるのです。
これはけっこうきついペナルティなのですが、プルデンシャル生命では返還義務はありません。
経費は自分持ち
プルデンシャル生命に限ったことではありませんが、生命保険営業は経費は自分持ちです。
- 交通費
- お茶代
- 食事代
- 接待費
- ゴルフ代
- 文具購入費用
- 宿泊費用
など、すべて営業マンが自腹で払っています。
一般的な企業であれば、会社で経費精算できるものですが、保険営業は個人事業主のため会社に経費を請求できません。
税金に要注意
所得税は累進課税ですから、年収が高くなるほど税金が高くなります。
個人事業主なので経費を申請することはできますが、なんでもかんでも経費にすることはできません。
また、昨年は売上が高かったけど今年は売上が低いという場合は税金が恐怖です。
税金は昨年の所得を今年納税するものですから、今年の年収が低いと納税資金が足りなくなる危険性があります。
年収が一定でない仕事である以上、税金には注意が必要です。
「経費でお金を遣いすぎて納税できない」ということにならないようにしてください。
プルデンシャル生命の新人の給料体系
プルデンシャル生命に入社すると、最初の2年間は固定給があります。
TAPという制度です。
初月は月額で30万円で、2年かけて固定給が減っていきます。
2年間の総支給額は約300万円です。
新人は最初は当然お客様がいませんから、生活ができるように固定給があるのです。
契約を積み重ねることで保有を伸ばしていき、固定給も2年をかけて減っていく仕組みです。
3年目からは固定給はなくなってフルコミッションになります。
つまり、最初の2年で顧客基盤ができないと生活は難しくなります。
最初の2年間はどんなに契約をあげても、月給に上限があります。(120万円)
オーバーした報酬はプールされており、3年目にまとめてもらえます。
最初の2年の期間は所長が同行営業してくれる営業所も多く、新人育成の研修期間となっています。
生命保険営業の新人は2年は休まない方がいい
プルデンシャル生命に限らず、生命保険営業の仕事を始めたら最初の2年は休みなしで働いてください。
それくらいしないと軌道に乗らないからです。
私もメットライフ生命ではありましたが、最初の2年は休みませんでした。
- 年末年始は親戚や同級生の保険契約をもらう
- ゴールデンウイークも通常通り営業
- お盆も親戚や同級生の保険契約をもらう
と動いていると休んでいる暇はありません。
「2年は休まないぞ!」と覚悟できる人だけがやっていける仕事です。
プルデンシャル生命の新人研修
プルデンシャル生命では、最初の1ヶ月が研修期間です。
最初の1ヶ月は保険契約をもらうこともできません。
新人研修では、
- 生命保険の基礎
- プルデンシャルスピリット
- 生命保険募集人試験対策の研修
などが行われます。
②「プルデンシャルスピリット」では『C=C』という考え方を学びます。
Contribution(貢献)とCommission(報酬)の意味です。
「お客様に貢献することが報酬につながる」という考え方です。
③「生命保険募集人試験対策の研修」ですが、そもそも生命保険を販売するには「生命保険募集人」という資格に合格しなければいけません。
きちんと勉強すれば9割は合格できる試験です。
※自動車運転免許の学科試験より少し難しいくらいのレベルです。
生命保険募集人試験は70点以上が合格ラインですが、プルデンシャル生命では100点満点をとることが目標とされています。
リストアップ
新人研修の終わりころに見込み客のリストアップを行います。
300人のリストを作る必要があります。
300人となると家族や友人では足りません。
知り合いレベルの人や、「よく行く居酒屋の店長」など名前も知らない人も見込み客にします。
アポどり
リストアップをした300人に上から順番に電話して、ひたすらアポイントをとっていきます。
アポどりの話法は営業所長によっても指導方法が違うようです。
例えば、
- 「保険会社に転職しました。一度話を聞いてほしいので会える日を教えてください」
- 「保険の重要性に気づいて保険会社に転職しました。きっと役に立つ話だから一度聞いてほしい」
- 「久しぶりー元気?久しぶりにメシでもいかない?」
など、アポイントをとる話法は様々です。
1日6件のアポどりがノルマと言われています。
セールスプロセス
プルデンシャル生命では、新人向けに「ブルーブック」という営業マニュアルがあります。
ブルーブックには見込み客に会ってからのセールスプロセスが書かれています。
新人はブルーブックを使って、セールスプロセスを徹底的に叩き込みます。
コンサルティングセールスをしている保険会社のセールスプロセスを入社前に知っておきましょう。
アポイントをとって、会ってから契約までのセールスプロセスを簡単にご紹介します。
アプローチ
見込み客との初回面談です。
アプローチ面談の目的は「保険に興味をもってもらうこと」です。
アプローチ面談で契約をとろうとしたり、保険商品の説明をしてはいけません。
あくまでも「保険に興味をもってもらうこと」に徹します。
見込み客は初回面談では保険に興味をもっていないので、興味付けが大切です。
人によりますが、アプローチ面談の時間は15分~30分程度にとどめて、次のアポイントをとります。
ニード喚起
アプローチ面談で保険に興味をもってもらったら、次は「保険の必要性」を伝えます。
「ニード喚起」とは文字通り「ニードを喚起すること」であり、相手が気づいていなかった保険の必要性を知ってもらう時間です。
ニードを喚起でのポイントは、保険商品の話をしないことです。
あくまでも保険の必要性を知ってもらう時間のため、具体的な保険商品の提案はまだしません。
ニード喚起の時間は約1時間くらいで、次のアポイントをとります。
プレゼンテーション
保険の必要性を知ってもらったら、ようやく保険商品の提案です。
お客様の家族構成や将来の夢に沿った内容を設計して、プレゼンテーションします。
アプローチとニード喚起がうまくいっているほど、プレゼンテーションの説得力が増します。
プレゼンテーションの時間は30分~1時間くらいです。
クロージング
プレゼンテーションが終了したらその場でクロージングです。
簡単にいうと「保険に入るのか?入らないのか?」の結論をお客様に聞きます。
アプローチ、ニード喚起、プレゼンテーションがうまくいっているとクロージングはスムーズです。
反対に、アプローチ、ニード喚起、プレゼンテーションのどこかに問題があると、クロージングは難航します。
お客様の不安点や不満点を解消しないでクロージングまで進んでしまうと、お客様はなかなかYESと言ってくれません。
お客様のNOに対する応酬話法や反論も研修で勉強します。
契約
保険の契約を行います。
契約は事務作業ですので、正しい手順で契約を進めます。
紹介依頼
セールスプロセスで最重要なのは「紹介依頼」です。
もちろん、目の前のお客様から契約をもらうのも大切なのですが、生命保険営業は「新規で売り続ける仕事」です。
契約をもらうということは「見込み客が1人減る」ことを意味しています。
見込み客が減らないように、契約をもらったお客様から見込み客の紹介をもらいます。
家族、友人、知人、同僚などから最低でも5人は紹介をもらいます。
紹介をもらえないことがもっともリスクです。
プルデンシャル生命の3W・12メダル
プルデンシャル生命では「3W・12メダル」という標語があります。
「1週間に3件、月に12件の契約をもらいましょう」という目標です。
「3W・12メダル」を24ヶ月続けると表彰されます。
継続して稼ぎ続けるのが難しい
営業初月は知り合いや家族に行けるので、多くの人はそれなりに契約をもらうことができます。
ですが、問題はその後です。
自分の人脈が切れれば、知らない人に保険を売るしかありません。
年間1000件を超えるアポイントをとるためには、それだけ知り合いが必要なのです。
プルデンシャル生命では紹介営業をしています。
契約をもらったお客様や、契約をもらっていない人からも見込み客を紹介してもらう方法です。
「1人から5人紹介をもらう」というのが新人研修で教わることです。
1人から5人ですから、もしこれができれば単純に見込み客は5倍5倍…と増えていきます。
行き先がなくなるということはないでしょう。
ですが、現実的には5人紹介をもらえない人もたくさんいます。
何とか5人紹介をもらおうとしてしつこくすると、ますます紹介してくれなくなってしまいます。
また、2年目以降の報酬は8%になり4年で終了するということは、ずっと新規の契約をもらい続ける必要があります。
生命保険営業をやめる人の多くの理由は「営業に行く先がなくなってしまって稼げなくなる」というものです。
いかに見込み客を増やし続けるかが、生命保険営業で成功できるかどうかを左右します。
保険営業が不安な人におすすめの本
僕も保険を売ってたわけですが、一番よかった本は下記です。
この本を読んだら、保険を売れるようになりました。
いろいろ読んだんですけど、一番実践的な本でした。
正直、この本に書いてあることをそのままやったら売れますよ。
プルデンシャル生命が不安な人は、転職前に読んでおきましょう。
1500円くらいする本ですが、1件契約をもらえればペイです。
プルデンシャル生命の営業職の採用条件
プルデンシャル生命は他の保険会社よりも採用条件が厳しいです。
- 最終学歴が大卒以上
- 過去に保険業を経験したことがないこと
- 転職回数2回以内(原則)
- 25歳以上であること(原則)
となっています。
最終学歴と転職回数で条件を満たさず採用にならない人もいます。
ただし、プルデンシャル生命の採用担当者さんに聞いたところ、人物重視のため転職回数や年齢は例外で採用することもあるようです。
上記の採用条件を満たせば、営業未経験者でも転職できます。
ちなみに、「未経験の仕事に転職するのは不安…」という人は、転職で未経験の仕事が不安でも大丈夫【ブラック企業を回避!】を参考に読んでみてください(^^)
採用担当者にもノルマがある
プルデンシャル生命には保険営業ではなく、人材の採用だけを行う人がいます。
「営業所長」という肩書の人です。
営業所長には採用のノルマがあります。
年間で2~3人の採用をしなければいけません。
保険の契約をもらうのとは違って、人生をかけてプルデンシャル生命に入社する人を探す仕事なので、人によっては年に2~3人の採用でも大変なのです。
営業所長の給料は採用人数と、採用した人材の売上によって変わります。
売上の高い人をたくさん採用すれば給料も高くなります。
反対に、売れない営業マンを採用してもあまり給料が上がりません。
また、採用2~3人というノルマは「純増で2~3人」ですので、退職者が出てしまうとノルマが4人5人と増えてしまいます。
ですから、営業所長は「誰でもいいから入社させる」というのはリスクがあるのです。
プルデンシャル生命で通用しない人材を採用しても、すぐにやめてしまい、ノルマがきつくなるばかりです。
プルデンシャル生命の選考フロー
プルデンシャル生命の営業職の選考フローは、
- 営業所長との初回面談
- 2~4回支社長と面談して、プルデンシャル生命の説明(CIP)
- 本気でプルデンシャル生命に転職したい人だけが面接2回
- 採用
となっています。
②の「プルデンシャルの説明」の『CIP』ですが、プルデンシャル生命についてや、生命保険の大切さの話を聞きます。
こんな感じの動画も見ると思います。
引用元:youtube「Prudential Love」
③面接で聞かれることは、
- プルデンシャルで何をしたいか?
- 何を叶えたいか?
- あなたはお客様にどんな価値を提供できますか?
などです。
ただ、面接にいたるまで営業所長や支社長に会っているため、緊張感のある面接ではありません。
ネットを調べるとプルデンシャル生命の面接通過率は20%と書かれていますが、前述の営業所長のノルマ達成具合によってはもっとハードルが低いです。
元業界人の私からすると、条件に合えばほとんどは採用される印象です。
プルデンシャル生命のワークライフバランス
プルデンシャル生命の出社義務は月曜と木曜の午前中だけです。
あとは何をしていても自由です。
月木以外は出社義務もありません。
1つめのアポイントが午後からであれば、午前中は寝ていることもできます。
また、月曜と木曜の出社も申請を出せば欠席できます。
日々のワークライフバランスは、営業先のマーケットで大きく変わります。
個人向けの営業をしていると、平日の夜と土日祝が主なアポイントの時間です。
平日の昼間は暇という人もいます。
法人向けの営業をしていると、平日昼間が主なアポイントの時間です。
平日夜と土日祝はゆっくり休むという人もいます。
最初は個人向け営業から始める人が多いです。
※入社後すぐに営業に行ける法人があれば別ですが。
プルデンシャル生命に転職する前に…
プルデンシャル生命に転職を考えている人に必ずしてほしいことが3つあります。
転職は人生を左右する大事な決断であるため、下記の3つをやっておきましょう。
他の保険会社の話も聞いてみる
1つは、どうせ生命保険営業をするのであれば他の保険会社の話も聞いてみることをおすすめします。
もちろん、プルデンシャル生命はトップの保険会社です。
ですが、もしかしたらプルデンシャル生命よりもあなたの肌に合う保険会社があるかもしれません。
念のためお伝えしておきますが、保険会社の報酬レートはほとんど一緒のため、他の保険会社でも年収1000万・2000万円・億以上稼ぐことは可能です。
プルデンシャル生命とよく比較される保険会社名と特徴は、
- ジブラルタ生命:プルデンシャル生命傘下の保険会社ですが、元協栄生命(日本の保険会社)のため日本社の感じもある
- ソニー生命:プルデンシャル生命と似ている文化・社風。ライフプランナーのタイプも似ている
- メットライフ生命:プルデンシャル生命よりはフランクな社風。外貨建て保険の商品力がもっとも高い
- アクサ生命:メットライフと近い文化・社風。変額保険の商品力が高い
- マニュライフ生命:アクサやメットライフと近い文化・社風。法人保険が強い
となっています。
「自分が惚れこんだ商品を売りたい」という人もいるでしょうから、保険会社の比較は大切です。
興味があれば、各社に問い合わせして採用担当者に話を聞いて比較してみると良いでしょう。
他の保険会社の話も聞いた結果「やっぱりプルデンシャル生命が一番素晴らしい」と思えば間違いありません。
入社前に営業してしまう
生命保険営業が始まってしまうと、無限に新規の保険契約をもらい続ける必要があります。
ところが、保険営業は相手が人間ですから、計算通りにいかないものです。
- 保険に入ってくれると思っていた人が契約してくれなかった
- 次回契約のお客様が、契約当日に子供が熱を出して契約が来月にずれ込んでしまった
- 順調に話が進んでいたお客様が健康診断にひっかかり保険に加入できなくなった
- 見込み客と突然連絡がとれなくなった
- 加入してくれそうだったのに家族に反対されたらしくキャンセルになった
など、想定外のことがたくさん起こります。
そんなときに助かるのが「いつでも契約してくれる人」です。
保険会社に転職する前に営業しておき、案件を貯めておくと安心です。
不測の事態が起こったときにすぐに契約をもらえる人をどれだけ作っておけるかも営業職にとっては大切です。
本当にあなたに向いてる仕事を探す
さらに視野を広げて、あなたに本当に向いてる仕事を探す良い機会です。
どうあれ、転職を考えているわけですから、あなたの天職に出会うチャンスかもしれません。
もしかすると、あなたの天職は保険営業じゃないかもしれませんよ。

向いてる仕事がわからない…
という人は、向いてる仕事がわからない人へ【19タイプ別の向いてる仕事一覧】を読んでみてください。
19のタイプ別に、あなたに向いてる仕事を絞り込めます。
あなたの天職を見つけてみてください(^^)
プルデンシャル生命や生命保険営業の評判や口コミ
プルデンシャル生命や生命保険営業の評判や口コミをまとめました。
プルデンシャル生命や生命保険業界への転職の参考にしてください。
※さらに細かい評判・口コミは、転職会議でわかりますよ。
スキルと知識と人間力が重要
プルデンシャル生命に限らず、保険商品は誰が売っても同じ商品です。
「Aさんから加入すると安くなる」とか「Bさんから加入すると保障が多くなる」などがありません。
つまり、商品の良さをどれだけ伝えても「あなたから加入する理由」がなければいけません。
「あなたから加入する理由」がスキル・知識・人間力です。
- セールススキルが高い(とてもわかりやすい・いやらしくないなど)こと
- 誰にも負けないくらい知識があること
- 人として魅力的であること
などが必要です。
プルデンシャル生命の生命保険信託
プルデンシャル生命は「生命保険信託」の取り扱いができる数少ない保険会社です。
※現在、生命保険信託の取り扱いはプルデンシャル生命を含めて2社しかありません。
生命保険信託とは、かんたんにいうと「死亡保険金の使途を限定できる仕組み」です。
例えば、夫・妻・未成年の子供の3人家族がいたとしましょう。
夫はギャンブル依存症だとします。
妻が自分に死亡保険金をかけるときに、死亡保険金受取人を夫にしてしまうと、大切な死亡保険金をギャンブルに遣われてしまう危険性があります。
ところが、未成年の子供を死亡保険金受取人にしても、まだ金銭管理ができないため、結局夫に死亡保険金が渡ってしまいます。
夫に死亡保険金の浪費をさせないために生命保険信託を利用すると、死亡保険金の使途を「子供の教育にのみ使うこと」などに限定することができます。
シングルマザーが、もし自分が亡くなった場合に仲の悪い兄弟に子供を預けるしかない場合なども生命保険信託が有効です。
仲の悪い兄弟に死亡保険金を浪費されないために、生命保険信託を活用して子供のためにお金を遣うよう使途を限定できます。
一般的な保険は死亡保険金の使途を限定できないというデメリットがあります。
コンプライアンス意識が低い人には無理な仕事
プルデンシャル生命に限らず、生命保険営業はコンプライアンスがとても厳しい業界です。
保険業法の300条に保険募集人の禁止事項が決められており、300条をやぶると重い罰則が待っています。
特に、
- 健康告知で虚偽を勧める行為
- 投資性のある保険商品でリスクを説明しないこと
- お客様に保険に入ってもらうことを条件に、お客様に利益を還元すること
などは保険業法違反です。
300条をやぶると本人だけでなく、支社や会社に迷惑をかける可能性があります。
悪質なものになると懲戒免職もあります。
「自分1人くらい大丈夫だろう…」「これくらいバレないだろう…」という考えの人には危険な仕事です。
お客様が健康でなければいけない
お客様が「保険に入りたい!」と言っても、健康でなければ保険に加入できません。
営業マンは売りたい、お客様は加入したいと思っていても、お客様の健康上の問題で契約が不成立になることがあります。
特に、保険契約が不成立になりやすいのは、
- 過去にガンになったことがある
- 尿酸値が高い
- 血圧がかなり高い
- 糖尿病
- うつ病
- 睡眠薬を飲んでいる
などです。
意外なのは⑥「睡眠薬を飲んでいる」ですよね。
睡眠薬を飲んでいる人は保険に加入できません。
意外と睡眠薬を飲んでいる人はいるものです。
お客様も「まさか睡眠薬くらいで保険に入れないってことはないだろう」と思っています。
商談が進んでしまい、契約のときになって睡眠薬が原因で加入できないと判明したときはお互いショックですよ…。
医療保険の競争が激化
医療保険は各社が次々に良い保険を発売しています。
近年だと医療保険が強いのは、
- アクサ生命
- チューリッヒ生命
- オリックス生命
- 東京海上日動あんしん生命
- メットライフ生命
などです。
医療保険は商品力だけで勝負しようとすると「ほけんの窓口」など複数の保険を扱える保険代理店に負けてしまいます。
前述のとおり、スキル・知識・人間力が重要です。
まとめ
いかがでしたか?
プルデンシャル生命は世界的にも有名な保険会社ですし、超一流保険会社です。
日本国内でのMDRT会員数もNo.1ですし、顧客満足度・働きがいのある会社ランキングでも保険業界トップです。
名実ともにNo.1保険会社といっていいでしょう。
フルコミッションですので、年収も自分の頑張り次第では青天井で稼げます。
20代で年収5000万円稼いでいる人もいます。
売れれば大成功できる素晴らしい会社なので、ぜひとも挑戦してみてください。
また、プルデンシャル生命に限らず、あなたに向いてる仕事への転職も検討しましょう。
向いてる仕事は、下記の好循環が起きるから。
- 仕事ができてしまう
- 上司にほめられる
- ほめられて嬉しいから、もっと頑張る
- もっと頑張るからもっと成果が出る
- 自信がついて、人生が楽しい
あなたに向いてる仕事は、向いてる仕事がわからない人へ【19タイプ別の向いてる仕事一覧】を読むと一発でわかります。
念のため、プルデンシャル生命以外の転職先も考えてみて、後悔のない転職をしましょう。
あなたの転職の参考になればうれしいです。