キーエンスの年収や給料、新卒の採用大学や中途採用の転職や評判、離職率などをご紹介します。
キーエンスは年収2000万円以上を稼ぐ人も多く、国内トップクラスの給料をほこる超優良企業です。
特に営業職は年収が高いです。
キーエンスは55.6%という驚異的な利益率で、利益の一定割合を社員に還元する仕組みをとっているため、特にボーナスが高いです。
キーエンスは簡単にいうと工業用のセンサーを販売している企業です。
お客様のニーズを徹底的に聞いて、唯一無二の高い商品力と提案力があり、徹底してコストカットをする経営方針が高い利益率と年収を生み出す秘訣です。
この記事では、
- キーエンスの年収・給料・ボーナス
- 会社概要や事業内容
- 売上や離職率
- 実は低い離職率
- 新卒の就職難易度
- 採用大学や選考フロー
- 面接で聞かれること
- 激務と言われているが実際はどうなのか?
- 中途採用の転職難易度
- 評判や口コミ、ブラックって本当なの?
などをご紹介します。
あなたの就職・転職の参考になればうれしいです(^^)
それでは、さっそく見ていきましょう!
目次
キーエンスの平均年収
キーエンスの平均年収は1839万円です。
参考:キーエンス「有価証券報告書 第49期」
前述のとおり、キーエンスは55.6%という驚異的な利益率であり、なおかつ社員に利益を還元する会社のため年収が高いです。
キーエンスも、
- 「高年収を実現して社員のモチベーションがアップすることで、更なる好業績に繋げることを意図している」
- 「人件費は経費にあらず」
という考えで、社員への報酬を投資と考えています。
ちなみに、キーエンスは実力主義の会社であるため、誰もが高い年収をもらえるわけではありません。
それでも会社の利益を還元するので、個人の営業成績がトップクラスでなくても年収は高いです。
会社の利益の還元はボーナスに反映されます。
基本給は一般的ですがボーナスが大きく、年収の半分以上がボーナスで構成されています。
ボーナスはなんと年4回(3.6.9.12月)で、さらに会社の連結営業利益に応じた業績賞与がボーナスと別に支給されます。
また、一般的な企業であれば従業員の退職金の積み立てに回す金額が少なく、給料としてもらえるため年収が高いです。
キーエンスは「30代で家が建ち、40代で墓が建つ」とよく言われています。
墓はともかく、30代で家が建つのは本当です。
営業成績が高い人は20代中盤で5000万円クラスのマンションを購入したり、ベンツ・BMW・レクサスなどの高級車を購入しています。
営業のハリが出るという理由もあって、高いマンションや高級車を購入する人もいるようです。
20代で高収入を得られるため人気の就職先です。
近年の平均年収の推移
キーエンスの近年の平均年収の推移をご紹介します。
2010年度 | 1322万円 |
2011年度 | 1315万円 |
2012年度 | 1322万円 |
2013年度 | 1440万円 |
2014年度 | 1649万円 |
2015年度 | 1777万円 |
2016年度 | 1862万円 |
2017年度 | 2089万円 |
2018年度 | 2110万円 |
2019年度 | 1839万円 |
参考:キーエンス「有価証券報告書等」
平均年収は右肩上がりです。
キーエンスには優秀な人材が多く、成長し続けている証拠ですね。
年齢別の平均年収・ボーナス・月給の推移
キーエンスの年齢別の平均年収・ボーナス・月給の推移をご紹介します。
年齢 | 月給 | 年間ボーナス | 年収 |
20~24歳 | 22万円 | 816万円 | 1074万円 |
25~29歳 | 26万円 | 1322万円 | 1639万円 |
30~34歳 | 31万円 | 1454万円 | 1832万円 |
35~39歳 | 36万円 | 1599万円 | 2030万円 |
40~44歳 | 37万円 | 1743万円 | 2187万円 |
45~49歳 | 42万円 | 1830万円 | 2336万円 |
50~54歳 | 47万円 | 1922万円 | 2483万円 |
55~59歳 | 46万円 | 1864万円 | 2420万円 |
60~64歳 | 24万円 | 876万円 | 1165万円 |
65~69歳 | 22万円 | 394万円 | 660万円 |
※本記事の給料データは厚生労働省の賃金構造基本統計調査とキーエンスで働いている人たちの給料を参考にしています。実数値と異なる可能性があるのであくまでも参考値としてください。
キーエンスに入社すると3年目くらいまでは営業成績や個人の実績と関係なく給料が上がります。
入社から3年間は育成期間と考えているからです。
そのため入社から3年間は実力以上の給料をもらっている感じになります。
4年目から実績に応じた給料に変わります。
キーエンスの給料は個人の実績によってクラス分けされています。
クラスによって給料の料率が変わります。
もちろん実績を出せない人はキーエンスの仕事を続けていくことができません。
※給料が高い実力主義の会社なので当然です。
年齢別の手取りの平均年収・月給・ボーナスの推移
上記の年齢別の平均年収・月給・ボーナスから所得税・住民税・社会保険料を引いた手取りの推移をご紹介します。
年齢 | 月給 | 年間ボーナス | 年収 |
20~24歳 | 15万円 | 564万円 | 742万円 |
25~29歳 | 17万円 | 835万円 | 1036万円 |
30~34歳 | 20万円 | 933万円 | 1176万円 |
35~39歳 | 23万円 | 1014万円 | 1287万円 |
40~44歳 | 23万円 | 1082万円 | 1357万円 |
45~49歳 | 26万円 | 1121万円 | 1430万円 |
50~54歳 | 29万円 | 1180万円 | 1525万円 |
55~59歳 | 27万円 | 1104万円 | 1433万円 |
60~64歳 | 16万円 | 598万円 | 795万円 |
65~69歳 | 16万円 | 287万円 | 480万円 |
※30代前半で結婚して子供が2人いる想定で計算していますが、家族構成や各種控除、お住いの都道府県によって数値は変わります。あくまでも参考値としてください。
キーエンスは高収入のため税金と社会保険料はかなり高額になります。
※個人課税のためどうしても節税の限界があるのは仕方ありませんね(^^;
修士了の年齢別の平均年収・月給・ボーナスの推移
キーエンスの修士了の年齢別の平均年収・月給・ボーナス(額面)の推移をご紹介します。
年齢 | 月給 | 年間ボーナス | 年収 |
20~24歳 | 23万円 | 854万円 | 1124万円 |
25~29歳 | 29万円 | 1383万円 | 1732万円 |
30~34歳 | 35万円 | 1522万円 | 1943万円 |
35~39歳 | 42万円 | 1674万円 | 2179万円 |
40~44歳 | 44万円 | 1824万円 | 2355万円 |
45~49歳 | 49万円 | 1916万円 | 2500万円 |
50~54歳 | 53万円 | 2011万円 | 2642万円 |
55~59歳 | 59万円 | 1951万円 | 2658万円 |
60~64歳 | 34万円 | 917万円 | 1320万円 |
65~69歳 | 46万円 | 413万円 | 964万円 |
学部卒の年齢別の平均年収・月給・ボーナスの推移
キーエンスの学部卒(大学卒)の年齢別の平均年収・月給・ボーナスの推移をご紹介します。
年齢 | 月給 | 年間ボーナス | 年収 |
20~24歳 | 21万円 | 778万円 | 1024万円 |
25~29歳 | 26万円 | 1260万円 | 1578万円 |
30~34歳 | 32万円 | 1386万円 | 1770万円 |
35~39歳 | 38万円 | 1525万円 | 1986万円 |
40~44歳 | 40万円 | 1662万円 | 2146万円 |
45~49歳 | 44万円 | 1745万円 | 2278万円 |
50~54歳 | 48万円 | 1833万円 | 2407万円 |
55~59歳 | 54万円 | 1778万円 | 2421万円 |
60~64歳 | 31万円 | 835万円 | 1202万円 |
65~69歳 | 42万円 | 376万円 | 879万円 |
男性社員の年齢別の平均年収・月給・ボーナスの推移
キーエンスの男性社員の年齢別の平均年収・月給・ボーナスの推移をご紹介します。
年齢 | 月給 | 年間ボーナス | 年収 |
20~24歳 | 22万円 | 813万円 | 1071万円 |
25~29歳 | 27万円 | 1236万円 | 1556万円 |
30~34歳 | 31万円 | 1360万円 | 1734万円 |
35~39歳 | 37万円 | 1496万円 | 1938万円 |
40~44歳 | 38万円 | 1631万円 | 2090万円 |
45~49歳 | 43万円 | 1794万円 | 2308万円 |
50~54歳 | 47万円 | 1973万円 | 2539万円 |
55~59歳 | 47万円 | 2052万円 | 2618万円 |
60~64歳 | 24万円 | 1026万円 | 1315万円 |
65~69歳 | 22万円 | 431万円 | 699万円 |
女性社員の年齢別の平均年収・月給・ボーナスの推移
キーエンスの女性社員の年齢別の平均年収・月給・ボーナスの推移をご紹介します。
年齢 | 月給 | 年間ボーナス | 年収 |
20~24歳 | 22万円 | 166万円 | 424万円 |
25~29歳 | 26万円 | 384万円 | 702万円 |
30~34歳 | 31万円 | 411万円 | 786万円 |
35~39歳 | 30万円 | 457万円 | 812万円 |
40~44歳 | 29万円 | 452万円 | 804万円 |
45~49歳 | 33万円 | 506万円 | 908万円 |
50~54歳 | 32万円 | 486万円 | 875万円 |
55~59歳 | 31万円 | 408万円 | 786万円 |
60~64歳 | 21万円 | 278万円 | 531万円 |
65~69歳 | 19万円 | 117万円 | 344万円 |
役職別の平均年収・月給・ボーナス
キーエンスの役職別の平均年収・月給・ボーナスをご紹介します。
役職 | 月給 | 年間ボーナス | 年収 |
職長級 | 31万円 | 1053万円 | 1419万円 |
係長級 | 38万円 | 1466万円 | 1919万円 |
課長級 | 44万円 | 2068万円 | 2591万円 |
部長級 | 54万円 | 2162万円 | 2807万円 |
※厚生労働省の賃金構造基本統計調査を参考にしているため、実際の役職名と異なる場合があります。
役職者ともなると年収2500万円以上も見えてきます。
キーエンスの生涯賃金
上記の年収データから計算すると、キーエンスの生涯賃金は約8億9000万円です。
圧倒的な生涯賃金です。
一般的には生涯賃金2億円でも良い方と言われているのに、9億円近い生涯賃金はすごすぎです。
キーエンスのビジネスモデルは優れているため、今後にもまだまだ期待できます。
キーエンスの年収事例
キーエンスの年収事例をご紹介します。
実際に働いている人たちの声をまとめてみました(^^)
営業職の年収事例
- 新卒男性1年目:年収700万円
- 新卒男性1年目:年収830万円
- 新卒男性1年目:年収1000万円
- 新卒男性2年目:年収1200万円
- 新卒男性2年目:年収1100万円
- 新卒男性3年目:年収1250万円
- 新卒男性3年目:年収1300万円
- 新卒男性4年目:年収1500万円
- 新卒男性5年目:年収1450万円
- 新卒男性5年目・マネジメントクラス:年収1600万円
- 新卒男性6年目:年収1200万円
- 新卒男性7年目・海外営業:年収1950万円
- 新卒男性9年目:年収1600万円
- 新卒男性10年目:年収1700万円
- 新卒男性13年目:年収2400万円
- 中途採用男性3年目:年収1000万円
- 中途採用男性8年目・海外営業:年収1150万円
研究・開発、技術管理、事務、工場の年収事例
- 新卒女性1年目・事務:年収500万円
- 新卒男性2年目・研究開発:年収1200万円
- 新卒男性3年目・研究開発:年収1300万円
- 新卒男性5年目・研究開発:年収1450万円
- 新卒女性7年目・事務:年収400万円
- 新卒男性9年目・研究開発:年収1550万円
- 中途採用女性3年目・事務:年収650万円
- 中途採用男性5年目・工場:年収620万円
- 中途採用女性10年目・事務:年収550万円
- 中途採用男性11年目・技術管理:年収1950万円
キーエンスのライバル企業との年収比較
キーエンスとよく比較される企業との平均年収を比較してみました。
- キーエンス:2089万円
- 三菱商事:1540万円
- 伊藤忠商事:1460万円
- レーザーテック:1112万円
- SONY:1013万円
- リクルート:958万円
- 日立製作所:871万円
- 日本光電工業:840万円
- オムロン:804万円
- 三菱電機:792万円
- キャノン:782万円
- 村田製作所:744万円
- 京セラ:720万円
- ファナック:716万円
- オプテックス:716万円
高収入で有名な総合商社をおさえて、キーエンスの年収は圧倒的に高いです。
しかし年収が高いことから応募者が多く、キーエンスの採用倍率は超高いです。
魅力的な企業ですが、なかなか採用されません。
諸手当
キーエンスの諸手当は、
- 業績手当
- 時間外手当
- 地域住宅補助
- 通勤手当(月10万円まで)
- 地域住宅補助
- リフレッシュ手当
などがあります。
年収が高いのに住宅補助もあるのはすごいですね(^^)
キーエンスの会社概要
引用元:Youtube『キーエンス | 「超」付加価値を世界に』
キーエンスは工場の生産工程の自動化を図るFA(ファクトリー・オートメーション)用センサーをメインとして、電子部品の開発や販売を行う企業です。
自社工場を持たず協力会社の工場で商品を生産しています。
自社で大きな設備投資をもたないことで自由度の高いビジネスができるのです。
工場や設備がなく利益率が高いため、キーエンスは無借金経営です。
もともとキーエンスは「リード電機」という社名で1974年に兵庫県尼崎市で設立されました。
1985年のアメリカ進出に成功し、1986年に社名をキーエンスに変更、1987~1989年に上場しています。
現在は世界45カ国・200拠点で、25万社以上の顧客をもつグローバル企業です。
現在は海外の売上が50%以上で、今後は海外比率を高めていくようです。
※海外の製造業はまだまだ伸びていくからです。
参考:キーエンス「海外展開」
キーエンスの会社概要は、
- 設立:1974年5月27日
- 資本金:306億3754万円
- 本社所在地:大阪市東淀川区東中島1-3-14
となっています。
参考:キーエンス「会社概要」
グループ会社には、
- キーエンスエンジニアリング株式会社
- 株式会社アピステ
- 株式会社エスコ
- 株式会社イプロス
- キーエンスソフトウェア
- ジャストシステム
- KEYENCE CORPORATION OF AMERICA
- KEYENCE DEUTSCHLAND GmbH
- KEYENCE CO. , LTD.
があり、海外にも子会社があります。
事業内容や商品
キーエンスの事業内容は、
- センサー(ファクトリー・オートメーション)
- 自動制御機器
- 変位計
- 計測機器
- 画像処理機器
- 情報機器
- タッチパネル
- バーコード
- 電子顕微鏡
- 光学顕微鏡
- マーキング機器
- 3Dプリンター
- 3D測定器(VRシリーズ)
- 精密測定器
- 映像システム
- 制御システム
などを製造業などの企業向けに開発・販売することです。
参考:キーエンス「商品で見るキーエンス」
顧客対象は、
- 自動車メーカー
- 自動車部品メーカー
- 半導体メーカー
- 食品メーカー
- 電子・電気機器メーカー
- 機械メーカー
- 化学メーカー
- 通信会社
- 製薬会社
などの製造業です。
また、宇宙開発やテーマパークのアトラクション制御、美術品の修復作業、回転ずしの鮮度管理などにもキーエンスの技術が使われています。
ちなみに、キーエンスが得意とするのはFA(ファクトリー・オートメーション)です。
ファクトリー・オートメーションとは工場の自動化システムのことです。
例えば、製造工場で製品の出荷前検査を人が行うと、
- 時間がかかる
- 見落とし、ミスがある
- 人件費がかかる
というデメリットがあります。
もし不良品を出荷してしまえば、不良品の回収コスト・労力・時間がを大きくロスします。
また、企業の信用にも傷がつくでしょう。
ファクトリー・オートメーションの分野のセンサーを導入することによって、
- 人的ミスの撲滅
- 不良品出荷の撲滅
- 人件費の削減
ができ、生産性が大きく向上します。
ファクトリー・オートメーションは製造業の生産性の向上、経費削減、リスク軽減の一石三鳥ができるのです。
キーエンスはファクトリー・オートメーション以外にも世界初・業界初の技術を多数保有しています。
キーエンスのさらなる強みをご紹介していきます。
強み①新商品の約70%が世界初・業界初
キーエンスが他社と圧倒的な差別化ができる理由の1つが開発力です。
キーエンスの新商品の約70%は世界初・業界初の商品です。
世界初・業界初なので、他社と比較されません。
価格競争にもなりませんし、顧客も他社と比較しようがありません。
だからキーエンスが選ばれるのです。
キーエンスは、
- Forbes誌の「世界でもっとも革命的な企業」に8年連続でTOP100に選出
- 技術革新のアカデミー賞といわれる「R&D100Awards」を3D測定器VRシリーズが受賞
など高い技術に対する受賞歴が多いです。
世界初・業界初の製品を作れるためライバル企業がいない強みがあります。
参考:キーエンス「数字で見るキーエンス」
強み②ダイレクトセールスとコンサルティングセールス
キーエンスの強みの2つめはダイレクトセールスとコンサルティングセールスです。
一般的に製造業の企業に向けた営業手法は、技術開発会社と販売代理店に分かれています。
簡単にいうと、技術開発会社が作った商品を販売代理店が売るという構図です。
ただ、こうした一般的な営業手法は、
- 技術開発会社の一方的な商品で、現場の製造業で必要な商品とは限らない
- 技術開発会社とエンドユーザーの製造業の距離が遠く、現場のニーズをくみ取れない
- 規格化された商品が多く自由が効かない
- 販売代理店の手数料が乗ってしまうため高額になる
などのデメリットがあります。
キーエンスのダイレクトセールスとコンサルティングセールスは上記のようなデメリットをなくした営業手法です。
キーエンスの営業マンが直接エンドユーザーである製造業の企業に出向き、現場の生の悩みの声を吸い上げ、顧客の悩みを解決するオーダーメイド製品をつくります。
販売代理店をはさまないため、顧客の声を商品に反映しやすいメリットがあります。
顧客の悩みを聞き、悩みを解決できる製品ができれば売れます。
顧客の悩みを聞いてから製品化するのは、答えを見ながら試験問題を解くようなものです。
だからキーエンスは売れるのです。
また、キーエンスの営業マンは顧客の悩みを聞いて製品化するだけでなく、
- 顧客がまだ気づいていないリスクや問題を提起して製品化
- 今後のびる需要を先取りする提案や製品化
なども行います。
上記のような営業手法をコンサルティングセールスといいます。
コンサルティングセールスの反対語は「物売り営業」ですね。
規格化された製品を売るのが物売り営業。
顧客のニーズを聞いたり、顧客がまだ気づいていないリスクやチャンスを提案して製品化して売るのがコンサルティングセールスです。
コンサルティングセールスの利点は、顧客にとって「付加価値」「買う理由」がどんどん増えていくことです。
顧客の悩みを聞きながら営業するので、
「この製品を導入することで、これだけ生産性が上がって、売上と利益がこれくらい上がって、こういうリスクがなくなるので、御社の悩みがなくなりますよ」
という提案ができます。
顧客は商品を購入するメリット(付加価値)が増えていくので、購入したくなるのです。
キーエンスはダイレクトセールスとコンサルティングセールスを世界中で日々行うことで、現場の声から実用性の高い製品をいくつも開発しています。
ダイレクトセールスとコンサルティングセールスをするには、高い技術開発力と優秀な営業マンが多数必要です。
今から他社がキーエンスのような営業戦略を構築する間に、キーエンスはさらに先に行くでしょう。
ダイレクトセールスとコンサルティングセールスがあるため、他社と圧倒的な差別化を図れる強みがあります。
強み③世界初・業界初の製品を世界中で販売できる
ダイレクトセールスとコンサルティングセールスで開発された製品は、世界中に広がるキーエンスの顧客に売れるチャンスがあります。
開発された製品は同じような製品を作っている、同じくらいの規模の工場で売れる可能性が高いです。
たった1社のためにダイレクトセールスとコンサルティングセールスで作ったオーダーメイド製品ですが、その製品を欲しがる企業は世界中にたくさんあります。
キーエンスではたった1つの顧客と一緒に作りあげた製品を横展開して、自社のもつ顧客リストの売れる強みがあります。
ダイレクトセールスとコンサルティングセールスは、見方によっては地味な営業手法です。
顧客と向き合って、時間をかけてコミュニケーションをとって新しい価値を作ることは、一見回りくどいようにも見えます。
ですが、目の前の顧客に喜んでもらうことができなければ世界中の企業に喜んでもらうことはできません。
そして、目の前の顧客に喜んでもらうことは世界規模の新たな需要を生むことにつながるのです。
だからダイレクトセールスとコンサルティングセールスは強いのです。
キーエンスの持つ、
- 根気強い営業マンたち
- 高い技術開発力
- 世界中の顧客リスト
が合わさることで巨大な売上をあげているのです。
また、製造業に必要な技術は日々進歩しています。
技術が進歩するたびに新たなビジネスチャンスが生まれるキーエンスは今後も安定して成長していくでしょう。
強み④自社で工場をもっていない(ファブレス)
キーエンスは自社で工場をもっていないファブレスメーカーです。
「製造業向けの製品を開発・販売しているのに工場もってないの?」と不思議に思うかもしれません。
ですが、ダイレクトセールスとコンサルティングセールスを行うキーエンスは工場を持たない方が良いのです。
工場を持つリスクは、
- 設備投資に資金が必要
- 工場の作業員の人件費がかかる
- 新たな製品を造るたびに新たな設備投資が必要
の3つです。
キーエンスのように毎日世界中で新たな製品アイデアが生まれる企業が自社工場を持っていたら大変です。
製品アイデアが生まれるごとに工場の設備投資をしていたらかなりの資金が必要になってしまいます。
あえて自社工場をもたないことで、柔軟に製品開発に取り組めるのです。
製品アイデアごとにその分野に強い協力会社と提携していけば良いだけです。
製造を協力会社に依頼することで、設備投資も人件費もかけずに技術開発・製造ができますよね。
55.6%の利益率や平均年収2000万円が実現できるのは「工場をもっていないから」という理由が大きいです。
強み⑤スピード感が他社より速い
キーエンスのもう1つの強みはスピードです。
オーダーのあった製品を当日に届けることもあります。
全世界で当日出荷が可能で、顧客の依頼にスピーディーに対応できます。
一般的には納品に3日以上かかることが多いですが、顧客は「今ほしい」と思っているのです。
キーエンスは顧客の「今ほしい」に対応しています。
ダイレクトセールスをしているため顧客との距離も近く、顧客のニーズを把握しているだけに、顧客の要望にスピーディーに応えることができます。
売上・利益率
キーエンスの近年の売上・業績の推移をご紹介します。
年度 | 売上高 | 経常利益 | 当期純利益 |
2013年 | 2650億1000万円 | 1367億4200万円 | 859億400万円 |
2014年 | 3340億3400万円 | 1863億4700万円 | 1210億6300万円 |
2015年 | 3792億8200万円 | 2055億2100万円 | 1371億6600万円 |
2016年 | 4126億9900万円 | 2213億8000万円 | 1531億5600万円 |
2017年 | 5268億4700万円 | 2988億6000万円 | 2105億9500万円 |
2018年 | 5870億9500万円 | 3198億6000万円 | 2261億4700万円 |
2019年 | 5518億4300万円 | 2802億5300万円 | 1981億2400万円 |
参考:キーエンス「有価証券報告書」
前述のとおり、利益率は55.6%もあります。
ちなみに、キーエンスは過去25年の平均成長率が10%、過去5年の海外事業平均成長率が25%を超えています。
海外進出はキーエンスが成功する転機になったようです。
前述のとおり自社工場をもたないため、サイクルの速い技術開発が可能なことも成長要因です。
社員の平均年収が2000万円以上あっても株価は上昇しています。
東京証券取引所の銘柄トップ30に入る時価総額といわれており、社員に高い給料を払っても株主に配当もできる強さがあります。
キーエンスは無借金経営で利益率が高いため、仮に17年以上収益がなくても会社を経営できるほどの体力があります。
倒産する可能性は極めて低く、長期で安定して働ける超優良企業です。
ちなみに、「優良企業の見分け方を知りたい!」という人は、
優良企業の見分け方14選【採用されるコツも紹介】にまとめているので、読んでみてください(^^)
企業理念
キーエンスの企業理念をご紹介します。
最小の資本と人で最大の付加価値をあげる
引用元:キーエンス「企業理念」
まさに事業の根幹ともいえる企業理念です。
ダイレクトセールスとコンサルティングセールスの目的は「付加価値をつけて売ること」です。
特に営業職は付加価値をあげるのが仕事ですから、キーエンスの企業理念の重要な部分を担っているといえます。
キーエンスの離職率低く、ブラックではない
ネットを検索すると「キーエンスはブラック?」などの記事を目にします。
キーエンスの離職率はわずか3%です。
3年後離職率もわずか2.4%です。
本当のブラック企業はもっと離職率が高いです。
社員数・平均年齢・平均勤続年数も伸びている
有価証券報告書で近年の社員数・平均年齢・平均勤続年数も調べてみました。
年度 | 従業員数 | 平均年齢 | 平均勤続年数 |
2010年 | 1883名 | 34.4歳 | 10.7年 |
2011年 | 2077名 | 33.5歳 | 9.8年 |
2012年 | 2029名 | 34.3歳 | 10.6年 |
2013年 | 2038名 | 34.8歳 | 11.1年 |
2014年 | 1988名 | 35.6歳 | 11.8年 |
2015年 | 2013名 | 36.1歳 | 12.4年 |
2016年 | 2121名 | 36.1歳 | 12.4年 |
2017年 | 2253名 | 35.9歳 | 12.2年 |
2018年 | 2388名 | 35.8歳 | 12.1年 |
2019年 | 2511名 | 35.6歳 | 12年 |
参考:キーエンス「有価証券報告書等」
社員数・平均年齢・平均勤続年数は増加傾向です。
本当のブラック企業は社員数・平均年齢・平均勤続年数の3つすべてが増加傾向にはなりません。
離職率・社員数・平均年齢・平均勤続年数を調べた結果、キーエンスはブラックではありません。
もちろん平均年収2000万円以上稼げる会社の仕事が簡単なはずはありません。
厳しい仕事もあれば忙しいこともあるでしょう。
ただ、数字はウソをつきません。
離職率・社員数・平均年齢・平均勤続年数を見るとブラックとはいえません。
やりがいをもって前向きに毎日チャレンジしている社員さんたちが多いということでしょう。
そもそもですが「就職先がブラックかどうか」を不安視する人にキーエンスの仕事は務まりません。
ちなみに、ホワイト企業の見分け方を知りたい人は、
ホワイト企業の見分け方【35のチェックポイントを公開】を読んでみてください。
キーエンスの新卒採用の就職難易度
引用元:Youtube「キーエンス | 社員メッセージ 動画2」
キーエンスの新卒採用の就職難易度は非常に高いです。
採用倍率は100~150倍です。
ちなみに、新卒採用の募集職種は、
- ビジネス職:営業、海外、マーケティング、生産管理、人事、経理、総務など
- エンジニア職(技術職):商品開発、ソフトウェア開発、生産技術、コンサルティングエンジニア、情報システムなど
- S職:営業事務、人事、経理、総務、販売促進、購買、生産管理など
の3つです。
応募資格は四年制大学・大学院修了の人のみです。
募集学科は全学部全学科です。
※高卒・短大卒・高専卒はエントリーできません。
新卒採用(総合職)の初任給は、
- 修士了・博士了:月給225,000円
- 学部卒:月給205,000円
です。
勤務地は大阪の本社・研究所、東京研究所(お台場)、国内外各事務所です。
参考:キーエンス「募集要項」
インターンシップ
キーエンスではインターンシップが用意されています。
インターンの内容は、
- ビジネス職:Key of Communication(生涯使えるコミュニケーションの科学式)
- エンジニア職:自己分析研修
です。
開催時期は8月・10月・2月で、参加人数は約5000人です。
参考:キーエンス「2020年度ウィンター・インターン募集|ビジネス職」
採用大学からみる就職難易度
キーエンスの採用大学をご紹介します。
キーエンスの採用はあくまでも「キーエンスとマッチするか」を見られているため、学歴フィルターはありません。
ただ、結果として難関大学にキーエンスとマッチする人材が多くなっています。
また、キーエンスに本気で就職を考える人は割合的に難関大学の学生が多いです。
キーエンスの採用大学を見てみましょう。
東京大学・京都大学・大阪大学・一橋大学・慶応義塾大学・早稲田大学・同志社大学・関西大学・関西学院大学・上智大学・明治大学・東京工業大学・東京理科大学・東京農工大学・法政大学・青山学院大学・立命館大学・中央大学・日本大学・駒澤大学・東洋大学・立教大学・北海道大学・東北大学・秋田大学・福島大学・山形大学・茨城大学・筑波大学・群馬大学・宇都宮大学・埼玉大学・千葉大学・山梨大学・新潟大学・富山大学・金沢大学・静岡大学・三重大学・名古屋大学・名古屋工業大学・甲南大学・近畿大学・和歌山大学・滋賀大学・神戸大学・岡山大学・広島大学・島根大学・鳥取大学・山口大学・高知大学・香川大学・愛媛大学・徳島大学・九州大学・長崎大学・大分大学・佐賀大学・熊本大学・宮崎大学・鹿児島大学・琉球大学・学習院大学・首都大学東京・専修大学・東京外国語大学・同志社女子大学・専修大学・電気通信大学・成城大学・成蹊大学・武蔵大学・横浜国立大学・横浜市立大学・南山大学・西南学院大学・龍谷大学・大阪市立大学・大阪府立大学・京都工芸繊維大学・京都産業大学・京都女子大学・京都産業大学・奈良先端科学技術大学・神戸市外国語大学・神戸女学院大学・兵庫県立大学・豊橋技術科学大学・前橋工科大学・諏訪東京理科大学・長岡技術科学大学・北見工業大学・室蘭工業大学・九州工業大学など
たしかに学歴フィルターはありませんね。
ただし、入社の人数は難関大学出身者が多いです。
学歴フィルターはありませんが採用大学からみる就職難易度は高いといえます。
ちなみに、エンジニア職の職種の割合は、
- 機械25%
- 電気20%
- 情報10%
- 物質10%
- 物理10%
- その他25%
となっており、選考段階では電気・情報・機械などの専門分野の知識は問われません。
参考:キーエンス「よくある質問」
選考フローや面接・適性検査から見る就職難易度
キーエンスの選考フローは、
- エントリー
- 会社説明会①
- 適正検査①(キャリパー社のもの)
- 20秒自己PR
- 会社説明会②
- 適性検査②
- 説得面接
- ビデオ面接
- 適性検査③(性格・言語・非言語の筆記試験を含む)
- 人事面談
- 内定
となっています。
特徴は、
- エントリーシートがない
- 適性検査が多い
- 面接が独特
の3つでしょう。
キーエンスは「エントリーシートからは本質は見えない」という考えでエントリーシートはありません。
エントリーシートは自分をとりつくろうことができるからです。
エントリーシートがないためキーエンスの会社説明会にエントリーすれば誰でも選考に参加できます。
適性検査ですべて見抜かれる
キーエンスの選考フローには合計3回の適性検査があります。
キャリパーという正確な性格診断ができるテストで、1人4~10万円かかる精密な性格診断です。
キャリパーはあなたが自然にとる行動がわかる診断テストで、キャリパーの診断結果は採用でかなり重視されます。
キャリパー対策はできたいため、ありのままの自分で立ち向かうしかありません。
キャリパーの診断結果が重視されること、キャリパー対策はできないことを考えると「キーエンスの就活対策はできない」ともいえます。
キーエンスではコネや縁故入社はできません。
徹底した人物評価の採用をします。
採用基準や求める人物像も公開しておらず、面接では志望動機も聞かれません。
キャリパーや独特な面接で、余計な情報なしに「キーエンスに合っている人材かどうか」だけを見ています。
高いキャリパー診断をしているのも、キーエンスが人材採用に一切妥協していないからです。
あなたのありのままの姿で厳しい選考に臨むしかありません。
ですが、人材採用に一切妥協していないからこそキーエンスは世界で活躍できる一流企業になれているのです。
20秒自己PR
キーエンスにエントリーすると、会社説明会の数日前に「20秒自己PRの内容を考えてきてください」というメールが届きます。
20秒自己PRは論理的にわかりやすく、あなたをPRできる内容にしましょう。
会社説明会はホテルで開催され、会社説明の後に適性検査があり、その後に20秒自己PRがあります。
所長や機責など管理職が面接官で、1対1で行われます。
20秒自己PRの通過率は高く、多くの学生が次の説得面接に進みます。
20秒自己PRで見られているのは、
- 見た目、第一印象
- コミュニケーション能力
- 目を見て話せるか
などシンプルなものです。
「20秒自己PR」といっても20秒いっぱい話すか、10秒以内で終わるかは自由です。
わかりやすくて印象に残ることが大切ですから、短い言葉でも良いでしょう。
20秒自己PRは事前に練習できることなので、当日噛まないように練習しておきましょう。
20秒自己PRに合格すると、数日後に電話がかかってきます。
説得面接
説得面接とは、簡単にいうと面接官を説得する面接です。
例えば、
- 「私はタブレット派ですが、ノートパソコンを好きになるように説得してください」
- 「住宅購入派の人が賃貸派になるように説得してください」
- 「私は野菜が嫌いですが、野菜を食べたくなるように説得してください」
- 「私はサッカーに興味がありませんが、サッカーを好きになるように説得してください」
- 「私は日本のプロ野球ファンですが、メジャーリーグファンになるように説得してください」
- 「私は会議が嫌いですが、会議に出たくなるように説得してください」
- 「私は車で旅行するのが好きですが、鉄道で旅行したくなるように説得してください」
- 「私は猫派ですが、犬を好きになるように説得してください」
- 「私はパン党ですが、ご飯党になるように説得してください」
- 「私はメガネ派ですが、コンタクト派になるように説得してください」
- 「私はビール党ですが、ワイン党になるように説得してください」
- 「私はジャンクフードが好きですが、ジャンクフードを食べなくなるように説得してください」
- 「私はネット通販派ですが、テレビ通販をしてみようと思うように説得してください」
- 「私はカラオケが嫌いですが、好きになれるように説得してください」
などです。
説得面接で見られることは、
- コミュニケーション能力
- 論理的思考(ロジカルシンキング)ができるか?
- 臨機応変な対応力
- ボキャブラリー
- 瞬発力・突破力
- アドリブ力
などです。
説得面接のコツは、面接官に「なぜ嫌いなのか?」「なぜ好きなのか?」を聞いてしまうことです。
コンサルティングセールスの基本は「聞くこと」だからです。
答えは自分の中にはありません、面接官の中にあります。
面接官が考えていること、理由をヒアリングすれば回答できます。
例えば「猫派ということですが、猫のどんなところが好きですか?また、犬のどんなところが嫌いですか?」と質問します。
面接官の回答が、
- 「猫は散歩しなくていい」
- 「猫は人間にこびない感じが好き」
- 「犬は散歩が必要」
- 「犬はなついてくるのが面倒」
だとしましょう。
面接官の回答には必ず同調しましょう。
「たしかにそうですよね」「わかります」などの同調をすることで、相手は「理解してくれている」と心を開きます。
「例えば、チワワいう犬種は室内犬なので散歩は少なくて済みます。
猫のようにマイペースな性格です。
サイズも猫に近いですし、何より猫より長生きします。
猫より長い時間一緒にいることができます」
のように答えるのも良いでしょう。
ポイントは、
- 犬の嫌いな部分をチワワはもっていないことを説明(散歩は少なくていい、マイペースな性格)
- 猫との共通点を伝える(猫と同じくらいのサイズ)
- 猫より良い点を伝える(猫より長生き)
の3つです。
「チワワには犬の嫌いなポイントがなく、猫よりメリットがある」とわかれば「犬も良いかなぁ」と思ってくれるでしょう。
コンサルティングセールスの基本は、
- 相手の悩みや問題を聞く
- 相手の悩みや問題を解決できる方法を提案する
ですので、まずは面接官の話を聞くところから始めましょう。
自分が思う「犬の良いところ」を一方的に押し付けるのは、コンサルティングセールスではなく「押し売り」ですよね。
「私は〇〇が嫌いですが、〇〇を好きになるように説得してください」という質問は「コンサルティングセールスができる人か?」を見極めるための質問です。
説得面接の時間はわずか3分しかありません。
面接官を説得できない人もたくさんいます。
ですが、説得面接では「説得できたかどうか」よりもプロセスを見られています。
つまり、きちんとコンサルティングセールスしようとしているかを見られています。
説得面接は3人一組の面接で、1人1人質問が変わります。
説得面接の通過率も比較的高いです。
説得面接に合格すると数日後に電話がかかってきます。
ビデオ面接
説得面接を通過すると次はビデオ面接です。
ビデオ面接ではビデオカメラで面接を録画されます。
面接終了後に再度人材を確認するためや、成功する人の共通点を探るためでしょう。
※個人的にはとても良いアイデアなので他の企業も導入すればいいのにと思います(^^)
ビデオ面接のお題は「〇〇を3つあげてください」です。
例えば、
- 「成功するビジネスに必要な要素を3つあげてください」
- 「営業に必要な要素を3つあげてください」
- 「よくしゃべる人とあまりしゃべらない人はどちらが営業に向いていると思いますか?理由を3つあげてください」
- 「仕事に必要な要素を3つあげてください」
- 「成功する人の特徴を3つあげてください」
- 「新規ビジネスに必要な要素を3つ言ってください」
- 「ロジカルシンキングに必要な要素を3つあげてください」
- 「あなたが社長になったら経営で何を重視しますか?3つ言ってください」
などです。
上記の質問で見られていることは、
- ロジカルシンキングができているか?
- 普段から論理的に考えているか?
- コンサルティングセールスの素質があるか?
- 営業のセンスがあるか?
- 臨機応変な対応ができるか?
- 柔軟性があるか?
- ウソをついていないか?
などです。
ビデオ面接でのNG行動は、
- 鼻をさわる
- 顔をさわる
- 腕など体の一部をさわる
などです。
人は不安なときやウソをついているときに体の一部に触れたくなるものだからです。
また「挙動不審でないか?」「この人を営業に行かせて大丈夫そうか?」も見られています。
ビデオ面接は面接者1人に対して面接官2人です。
ビデオ撮影もあるので緊張してしまう人もいます。
ビデオ面接の前に「ビデオカメラの前で話す」という練習をしておくと良いでしょう。
ちなみに、ビデオ面接で落とされる人が多いです。
無事にビデオ面接も通過すると電話がかかってきます。
人事面談
最後に「人事面談」という、事実上の最終面接が行われます。
所長や機責などの管理職が面接官です。
人事面談で聞かれることは、
- 本当に第一志望か?
- どういう基準で企業を選んでいるか?
などシンプルなものです。
言っていることに一貫性があるか、キーエンスにふさわしい人材かの最終確認です。
女性は「男性が多い職場ですが大丈夫ですか?」と聞かれることがあります。
特にビジネス職とエンジニア職は男性が多いため、ミスマッチを防ぐために念のため確認されるようです。
また、将来海外赴任することも考えて英語力についても聞かれることがあります。
キーエンスを受ける人はTOEIC900点以上の人もたくさんいるので、TOEICは高得点をとっておいた方が良いでしょう。
人事面談を通過すると内定です。
キーエンスの面接ではロジカルシンキング(論理的思考)が重要
前述のとおり、キーエンスの面接ではロジカルシンキング(論理的思考)ができるかを見られています。
ロジカルシンキングの基礎は三段論法です。
三段論法を簡単にいうと、
- A=B
- B=C
- よって、A=Cになる
という論法です。
コンサルティングセールスでも三段論法は使います。
顧客にはAという悩みがありました。
Aを解決すればBという状態になれます。
BになるためにはCという手法があります。
つまり、Aという悩みを解決するにはCを行えば良いです。
みたいな感じです。
論理的思考のメリットは人を納得・説得させられることです。
コンサルティングセールスでは顧客の現状を整理して、論理的に説明することで納得して製品を買ってもらう必要があります。
論理的思考は普段から鍛えるようにしておきましょう。
ちなみに、ロジカルシンキングが苦手な人は、説得面接の前に勉強しておくと安心です。
ロジカルシンキングを使って根拠をもって話す
ロジカルシンキングを使うときは根拠をもって話しましょう。
「A=Bであり、B=Cであれば、A=Cです。その証拠にDという実例があるからです」という感じです。
根拠を付け加えることでさらに納得感が増します。
キーエンスの面接では「なぜそうなるの?」「なぜ?〇〇と〇〇が矛盾してるけど?」と深堀質問されることも多いです。
深堀質問されないためにも、深堀質問されても返せるためにも論理的思考は重要なのです。
キーエンスが求める人材
前述のとおり、キーエンスは求める人材像を公表していませんが、内定者から見える「求める人材」をご紹介します。
- 論理的思考ができる人
- 本質を見極める人
- 目標達成できる人
- チームワークを活かして成果をあげられる人
- 開拓力がある人
- コミュニケーション能力が高い人
- プロモーション能力のある人
- 営業力がある人
- コンサルティングセールスができる人
- 人あたりが良い人
- 新たな価値を創造できる人
- 聞く能力が高い人
- 熱意・情熱がある人
- キーエンスの製品の惚れ込める人
- 新しいチャレンジをし続ける人
- 常に改善できる人
- 現状に疑問を持てる人
- 現状に満足しない人
- 成長し続ける人
などです。
特に「論理的思考ができる人」は重要です。
常に物事に対して、
- 「なぜ?」
- 「何が原因?」
- 「いつからこうなった?」
- 「どうすれば解決できる?」
と疑問をもち、論理的に解決していくことが染みついていることが重要です。
論理的思考のメリットは本質にたどり着けることです。
一般的に言われている「問題」は、実は多くの人が深く考えていないだけで、問題の本質は別のところにあることがあります。
これがビジネスチャンスです。
会社の人材全員が、常に疑問をもち論理的思考で考える人材だったら会社は成功します。
それがキーエンスなのです。
顧客の問題を解決するときも、
- 「なぜこうなったのかのか?」
- 「何が原因なのか?」
- 「問題の根幹は何か?」
- 「何を変えればどこがどう変わるか?」
- 「いつまでに何をするか?」
- 「どこにいけば解決するか?」
- 「問題解決には誰が必要か?」
など、5W1Hで考えて本質を見抜くことがコンサルティングセールスには必要です。
また、キーエンスの製品はモノです。
無形商材ではありません。
有形商材を売るときは気をつけないと、ただの物売りになってしまいます。
物売りでは付加価値はつけられず、単価も上がりません。
1つの商品に付加価値をつけるプロモーション力も必要です。
ちなみに、自己分析の一環として、そもそもあなたはどんな仕事に向いてるかも知っておきましょう。
キーエンスが求める人材と合わない場合は、他の就職先も検討しておいた方がいいですからね。

自分には、どんな仕事が向いてるかわからないや…
という人は、向いてる仕事がわからない人へ【19タイプ別の向いてる仕事一覧】を読んでみてください。
19のタイプ別に、あなたに向いてる仕事を絞り込めます。
あなたの天職が見つかるかもしれませんよ(^^)
キーエンスの営業職
キーエンスの営業職(ビジネス職)は社内でも花形の職種です。
もっとも採用人数が多く、社員数も多いのが営業職です。
特に文系出身者は営業職だと思ってください。
営業職は入社から半年間は研修で、半年以降はさっそくテリトリー(営業エリア)を任されて1人で営業します。
キーエンスの営業職はマニュアルはありません。
自部自身の想像でエリア内で成果をあげます。
- どうすればアポをとれるか?
- アポをとってまず何を話すか?
- どうすれば相手が心を開いて悩みを話してくれるか?
- ノルマ達成のためには、いつまでに製品のプレゼンに入らなければいけないか?
- 継続的な新規の売上をどうやって続けるか?
- どんな風に営業すれば利益率が高まるか?
などは基本的に自分で考えます。
もちろん上司に相談することは可能です。
ただ、上司があなたの顧客に売ってくれるわけではないので、基本的には自分で責任をもって数字をあげなければいけません。
最初からうまくいくわけではありませんが、現場をこなすことで3年くらいするとコンサルティングセールスができるようになる人が多いです。
コンサルティングセールスがどうしてもできない人はキーエンスの仕事を続けることはできないでしょう。
もちろんノルマはありますし、ノルマが達成できない場合は上司からアドバイスもあります。
行動を見直して再度目標にチャレンジします。
ノルマを達成できないことが続くと仕事を続けていくことは難しいでしょう。
※どこの会社でも同じですが。
営業職のキャリアは、
- 5年目以降:リーダー・管理職
- 10年目以降:海外赴任や国内のグループリーダー
となります。
キーエンスの営業職は激務って聞いたけど本当なの?
ネットを見てみると「キーエンスは激務?」と書かれていることがありますが、正しくは「仕事とプライベートがはっきり分かれている」です。
キーエンスでは休日出勤はありません。
土日祝は休みで完全オフにできます。
※年2回の土曜出社と、新商品勉強会でたまに土曜日出社があります。
また、社内の飲み会もなく仕事が終わったら完全なプライベートです。
社内のガイドラインに上司が部下を強制的にさそう飲み会は禁止されています。
オンとオフをきっちり線引きしているため、休みはしっかり休めるのは良いですね。
そのかわり仕事は忙しいです。
事実上の仕事時間は7:30~21:45です。
仕事量は多いため朝早くから働いて21:45にはスパッと仕事をやめるイメージです。
21:45にはパソコンも業務用携帯電話も資料も会社に置いて帰ります。
※仕事を自宅に持ち帰ることはできません。
ちなみに、顧客の接待は禁止されているため、夜遅くまで顧客に付き合って飲むことや、休日にゴルフ接待などはありません。
徹底的に無駄を省き効率的に動いて最高の成果をあげる
キーエンスは超利益追求型、超効率重視の企業です。
※だから成功しているのです。
営業職はアポ取りの電話と営業先への訪問、プレゼン資料の作成などで忙しく働きます。
営業職は日報を上司に提出します。
- 1日のアポ取得件数
- アポ取得先
- 1日のアポ件数と行先
- アポ先でどんな話をしたか?どこまで話が進んで次回は何を話すか?
などをすべて報告します。
また、1日のスケジュールを1分単位で報告します。
- 10:25にA社に到着
- 10:30からA社との商談開始
- 11:17にA社との商談終了
- 11:27に電車乗車
- 11:58に〇〇駅に到着
- 12:15にB社到着
- 12:30からB社との商談開始
- 13:20にB社との商談終了
という感じです。
車移動の場合はETCの通過時間の整合性もチェックされます。
※サービスエリアでさぼっているとバレます。
電話は録音されているため、どんなことを話したかわかります。
また、上司が営業先の企業に抜き打ちで電話することもあります。
例えば「いつも弊社の〇〇がお世話になっております」と言って「〇〇さんはうちには最近来ていませんよ?」となればウソが発覚します。
もちろんウソの報告は重い処分の対象になります。
厳しいように思いますが、圧倒的な利益率、圧倒的な年収をあげている企業であればこれくらいは当たり前です。
特にキーエンスは会社の業績も個人の収入に反映されるため、最低限の働きはしなければいけません。
のんびりできる仕事で平均年収2000万円はありえません。
高い年収をもらうならきちんと働く義務があります。
また、PDCAの観点から「どういう行動をするとどういう結果になるか」を会社をあげて分析しているのです。
超効率主義のキーエンスなので、
- もっと効率的に売れる方法はないか?
- どう話せば売れるのか?
- 売れている人と売れていない人の違いは何か?
- 売れている人の行動の共通点は何か?
を研究しているのです。
研究するにはデータが必要なので、キーエンスでは行動管理が厳しいです。
すべては「さらに良くなるため」にPDCAしているからです。
年3回の長期休暇がとれる
忙しいキーエンスですが、
- 年末年始
- ゴールデンウィーク
- お盆休み
は8~10日の長期休暇をとれます。
キーエンスでは「Work hard, play hard」の精神を大事にしています。
「全力で働いて、全力で遊ぶ」ということですね(^^)
ちなみに年間休日は126日で、一般的な企業よりも休日は多いです。
キーエンスの残業
キーエンスの平均残業時間は月60~70時間くらいです。
さすが忙しいキーエンスですね。
ただし前述のとおり、21:45にはきっちり仕事は終わりますし、休日出勤はほとんどありませんし、長期休暇を年3回とれます。
残業はありますが、ワークライフバランスはしっかりしています。
自己申告制度を使って異動も可能
ちなみに年1回、事業部や職種や勤務地の希望をいえる自己申告制度があります。
本人の実力と希望先の部署に空きがあれば異動できます。
職種問わず、海外で活躍したい人は北米・南米・ヨーロッパ・アフリカ・中国・アジア・中東・オセアニアなどに海外赴任できるチャンスもあります。
早い人だと入社3年目で海外赴任しています。
また、社内公募制度もあるためキャリアチェンジのチャンスもあります。
毎月安定して売上をあげ続ける唯一の方法
キーエンスに限らず、営業職である以上は毎月安定して売上をあげ続ける必要があります。
キーエンスの主な営業手法は、担当エリアの製造業や工場にひたすら電話をしてアポイントを取るところから始まります。
一般的なテレアポのアポ取得率は1~3%と言われています。
つまり、100件電話をかけて1~3件アポが取れるくらいです。
※テレアポが苦手な人はもっと低いですが。
もちろん、アポイントをとれたところがすべて商品を買ってくれるわけではないため、成約率はさらに下がります。
営業職は相手が人であるため、毎月安定して売上を出すのは大変です。
ですが、毎月安定して売上をあげ続けるのがプロの営業マンです。
では、どうすれば毎月安定して売上をあげ続けられるのか?
実は『毎月売上をあげ続ける唯一の方法』があるんです。
私も昔営業職をやっていたのでわかるのですが、営業は根性ではないんです。
営業は根性じゃなくて、算数なんです。
プロの営業マンはみんな『毎月売上をあげ続ける唯一の方法』を使って、毎月売上をあげています。
「うまく営業ができるか不安…」という人は、まずは『毎月売上をあげ続ける唯一の方法』を勉強しましょう。
『毎月売上をあげ続ける唯一の方法』をわかりやすく解説している動画がありましたので、参考に見てみてください(^^)
引用元:Youtube『【就活相談】営業職に求められるスキルとは?』
「どうやったら毎月安定して売上をあげ続けられるか?」がわかります(^^)
営業職のイメージがわけばうれしいです。
キーエンスの中途採用の転職難易度
キーエンスの中途採用の転職難易度は高いです。
まず営業職の中途採用の募集はありません。
営業職に就職できるのは新卒だけです。
中途採用の募集職種は、
- ソフトウェア(開発)
- ソフトウェア(技術)
- ハードウェア(開発)
- デザイン(開発)
- 技術関連の事務職
- 生産関連の事務職
- 経理職
- マーケティング(事務)
- マーケティング(技術)
- 営業事務
などです。
参考:キーエンス「キャリア採用情報 職種一覧(リスト形式)」
いずれも豊富な実務経験(5年以上)が必要です。
また、スキルだけでなくビジネスレベルの語学力(英語)が必要です。
キーエンスではコンサルティングセールスをしているため、顧客の立場にたった設計・開発ができる技術者でなければいけません。
※いわれたものをただ作るだけでは難しいです。
キーエンスは年収が高いため、中途採用の応募者が殺到します。
応募者が多いうえに求められるスキルレベルは高いため、転職難易度は高いです。
中途採用の選考フロー
キーエンスの中途採用の選考フローは、
- 書類選考
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
- 内定
となっています。
中途採用でありながら面接が3回あるため、かなり中途採用には慎重であることがわかります。
一般的にはスキルがあれば即採用という企業も珍しくありませんが、キーエンスの中途採用は厳しい選考です。
どんなにスキルや資格があっても面接の練習はしていきましょう。
前述した新卒の採用試験対策くらいの準備をしておくと安心でしょう。
福利厚生
キーエンスの福利厚生は、
- 各種社会保険(雇用・労災・健康・厚生年金)
- 借上住宅
- 社員持株会
- 慶弔金(結婚・出産祝い金など)
- 退職金(確定拠出年金など)
- キーエンスグループ健康保険組合
- 自己啓発支援
- 有給休暇買取り
などがあります。
キーエンスはオンオフをはっきり分ける考え方なので、社員寮はありません。
参考:キーエンス「募集要項」
キーエンスの評判や口コミ
キーエンスの評判や口コミをご紹介します。
実際にキーエンスで働いている人たちの声をまとめました。
就職・転職の参考にしてください(^^)
※もっと細かいキーエンス評判・口コミは、転職会議でわかりますよ。
短期間で成長できる環境
キーエンスの仕事は厳しいものです。
目標を達成し続ける力が必要です。
一般的な企業よりはかなり厳しい環境で仕事をすると思ってください。
厳しい環境で仕事をするからこそ短期間で力がつきます。
「普通の人が10年かかるところをわずか3年でできるようになる」というイメージでしょう。
良い意味で上司のサポートは少なく、OJT重視なので自分でやる力が身につきます。
仕事に見合った給料ももらえるため、やりがいを持ちながら短期間で成長できるでしょう。
ただし、キーエンスの仕事についていけなければ成長はありません。
社内の人間関係は良い
キーエンスでは役職に関係なく「〇〇さん」とさんづけで呼び合います。
社員同士の仲はよさそうです。
仕事終わりの上司からの強制的な飲み会は禁止されていますが、仲の良い社員同士は飲みにいっています。
会議も席順は自由です。
実力主義
キーエンスは年功序列ではなく実力主義です。
若くして大きな年収を稼ぐこともできますし、歳をとっても結果がでなければ評価は低いです。
年上・年下関係なくフェアに評価してくれる会社です。
社員というよりは個人事業主の集まりのような雰囲気ですので、フェアな関係になります。
キーエンスの評価の良い点は、結果で評価することはもちろん、プロセスでも評価してくれます。
プロセスを見るために社員の行動管理をしているといっても良いでしょう。
海外赴任しても仕事のやり方は任せてくれる
キーエンスは社員1人1人の裁量権が強く、任せる文化です。
海外赴任しても任せる文化は変わりません。
結果がでれば評価してくれます。
外国は日本とやり方が違って当然です。
日本で成功したやり方が通用する保証はなく、むしろ「この国ではこういうやり方でうまくいった」という成功事例を作る方が良いでしょう。
任せる文化があるため、自分の力を試しやすい環境でもあります。
無駄な会議はしない
超効率主義のキーエンスなので、無駄な会議は一切ありません。
むしろ会議をするくらいなら営業活動をした方がマシです。
会議をすることによって明らかに利益が上がると明確なときだけ会議があります。
時間を無駄にしないスタイルはビジネスマンとしてとても勉強になりますよ。
日本独特の目上を敬うためのマナーは、キーエンスではあまり良く思われません。
合理的でないものは排除することが徹底されています。
転職が有利になる
「キーエンスで3年仕事をしていた」というだけで転職に有利になります。
キーエンスが厳しい環境なのはみんな知っています。
「あのキーエンスで3年も成果を出せた」というだけで評価に値します。
キーエンスから他の企業に転職する際もキーエンスのネームバリューが活かせます。
また、キーエンスより忙しくて厳しい環境の会社は少ないため、転職後の仕事を簡単に感じる人も多いです。
キーエンスで仕事を続けられた人は、どこにいってもやっていけるでしょう。
ちなみに、キーエンスで仕事を続けられた人は転職ではなくて起業する人もいます。
※リクルート出身者は起業する人が多いのに似ています。
キーエンスにはビジネスに必要な要素がかなり詰まっています。
20代でキーエンスでビジネスの基礎を学んで自分のやりたいビジネスを起こすのも良いでしょう。
優秀な人材が多い
キーエンスで働いている人たちは、高倍率の採用試験を通り、さらに厳しいキーエンスの仕事ができる優秀な人たちです。
刺激を受ける上司や先輩は多いですし、同期も切磋琢磨できる良いライバルになるでしょう。
また、キーエンスを退職後にビジネスパートナーになれるような優秀な人材が多いため、一生の宝となる人脈が作れるチャンスもあります。
研修が充実している
新卒採用は当然キーエンスの製品に詳しくないですから、新人研修ではキーエンスの製品をしっかり学びます。
また、営業職はみっちりロールプレイングもやります。
新人研修後の研修制度も充実しています。
OJT中心の会社といっても、研修には力を入れています。
参考:キーエンス「研修・キャリア」
女性の営業職も採用している
近年は女性の営業職も採用しています。
女性でも「成功したい!」と強く思う人はトライしてみましょう。
まとめ
キーエンスは平均年収2000万円を超える超優良企業です。
20代でも年収1000万円以上稼ぐことができます。
利益率も高く、他社ができない差別化したポジションでビジネスをしているため、今後も伸びていく企業でしょう。
しかし、超優良企業ゆえに就職難易度・転職難易度はかなり高いです。
自分を丸裸にされる適性検査や、独特の面接方法は対策のしようがありません。
ありのままの自分で採用試験にのぞみましょう。
採用基準は「キーエンスと合っているか」の1点です。
ロジカルシンキング(論理的思考)は普段から見につけておくと良いでしょう。
仕事はかなり忙しいですが高い年収をもらっている以上は当然ですし、厳しい環境で自分を鍛えることができる会社です。
仕事とプライベートは完全に分けられるため「しっかり働いて、しっかり休む」というスタイルになります。
キーエンスの厳しい環境での経験は一生ものです。
仮にキーエンスから転職することになっても、どこにいってもやっていけるビジネスマンになれるでしょう。
あなたの就職の参考になればうれしいです!